情報ノート【タスマニア島を自転車で一周!!】①

「タスマニア島一周」は国を問わずサイクリストに人気があるようだ。
特に1月(真夏)は日本人を含めて各国のサイクリストに会い、挨拶を交わした。

島の外周自体は1000キロ程度ながら、
世界自然遺産もあって見どころがおおく、
オーストラリアにしては夏でも涼しく、もちろん治安もいい。
それでいて標高差が大きくやりがいもある・・・
タスマニア島がサイクリストに支持されるのは当然だろう。

ちるじろうは2011年1月にタスマニア島一周を目指して島に渡った。
自転車旅の途中にトレッキングやファームジョブをしたので正確な日数こそわからないが、
一周自体はおおよそ一ヶ月で達成できた。

自身の経験を踏まえて、
ここでは「タスマニア自転車一周」のベースとなる情報を紹介したい。

tasumania's Highway< 【基本情報】 飛行機でタスマニアにわたるなら国際空港のある州都ホバートかランセストン、フェリーで入る場合は島の北側にあるデボンポートという町がそれぞれスタート地点になる。 夏の暑さはそれほどでもないが、冬の寒さは厳しい。 標高のある山には雪がつもり、峠などは霜で真っ白になってしまう。 何よりサイクリストどころか観光客とほとんどすれ違わず楽しみが少ない。 ということで・・やはり夏のサイクリングがおすすめだ。 【距離と日数】 ・距離 グーグルマップで測ってみると、おおよそ外周1000キロ。 自転車でアレコレ観光することを考えれば、1300キロ前後を見積もるといい。 ・日数 大目に「1ヶ月間」と考えると余裕を持ったサイクリングになる。 例として友人の例を挙げると、島の外周をサイドトリップなしで走っても(寄り道せず走っても)3週間かかったということだった。 つまりアップダウンが多く、思ったほど距離が稼げないのだ。 【高低差】 タスマニア島サイクリングの一番の"お楽しみ"は標高差だ。 特に標高差の激しい西海岸の900mの峠をはじめとして、島のそこかしこに300~400m級の峠が頻発する。 この"峠の嵐"を「面白い」ととらえることができるかどうかは、一つのカギになるだろう。 【宿泊】 ①バックパッカーズ・ホステル 大きな街ならバックパッカーズ・ホステル(以下バッパー)があるものの、 小さな町はないことが多く使い勝手はイマイチ。 ②キャラパー そこでバッパー以上に役に立つのがキャラバンパーク(以下キャラパ―)だろう。 キャラパ―とはキャンピングカー用に水や電源を提供する公園のような施設で、小さな街だけでなく、国立公園など主要観光スポットにもあるから使い勝手がよく、共用キッチンやシャワー、コインランドリーもあってとても重宝する。 テントを張るだけならおおよそ15-20ドルくらいだ。 ③野宿 タスマニアではいくらでも野宿できるので心配はいらない。 フリーのキャンプサイトも結構あるらしい(未確認。キャンプのガイドブックを現地で買うのも一案だ)。 大きな街に入った日はバッパーにとまり、 バッパーがなければキャラパ―にテントを張り、 キャラパ―もないなら野宿、とおおざっぱに考えたらいい。 おおよそ1ヶ月間の割合は、キャラパ―:バッパー:野宿=5:3:2くらいなるんじゃないだろうか。 *** ②へ続く・・

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ちょっとしたカルチャーショック

[小話① ワラビ―]
シェアハウスから仕事場のヴィンヤードまで、毎朝車で30分かけて通っている。
6:40にぎゅうぎゅう詰めの車に乗り込み、日の出の中を走りだす。
そんな早朝のちょっとした楽しみは、ワラビ―を探すことだ。
助手席から眺めていると、車に驚いたワラビーがそこかしこから道路の先に飛び出してくる。
路上をトン、トン、と駆けていく動物を眺める――これはオーストラリアならではの楽しみだ。

[小話② 現地の若者にとってのワラビ―]
オーストラリア出身の若者も数人ファームにいるのだけど、
彼らにとってはワラビ―もカンガルーも関係ないらしい。
ワラビ―の話をしているときも、カンガルーの話をするときも、
単語はすべて「カンガルー」で統一されていてそれを聞くたび可笑しくなる。

以前、オーストラリア出身の若者の運転する車に乗ったことがある。
彼は路上に現れたワラビ―を見るなり深く感動し、こういったものだ。
「よし、轢けるぞ!!」 
(結局ワラビ―が一足先に逃げたけど。)

外国人にとってはカンガルーもワラビ―も何度見たって飽きない存在だけど、
現地で生まれ育った人間にとっては”ありふれた動物”なのだろう。
こういう感覚の違いを知るのは面白い。

[小話③ 写真好きの台湾人]
今現在のシャエハウスの国別人口は大きく偏っている。
つまり全体を10とすると、台湾8、香港1.5、日本0.5(=自分)、
自分以外はすべてチャイニーズ・スピーカーだ(こういう状況も珍しい)。
皆、英語をある程度しゃべるしフレンドリーなので問題ないのだけど
休日など一緒に行動していると、ただ一つだけ
「ここが変だよ台湾人!!!」と言いたくなることがある。

それは、台湾人は例外なく写真大好き、ということだ。
その度合いは日本人の比じゃない(いやほんとに・・)。

特に25歳前後の若い女の子ともなればその行動には目を見張ってしまう。
街をあるけば一歩歩くごとにシャッターを切り、
むしろ歩けばいいほうで立ち止まっては自分にデジカメを向けてシャッターを切り、
さらに周りの台湾人を呼び寄せては一緒にシャッターを切るのだ。
彼らと街を歩くと10分でいける道も30分はかかる。

この異様なほどのカメラ熱はいったいどこから来ているんだろう?
いつか台湾人の誰かに聞いてみたい気もする。

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以上、ちょっとした小話集でした・・:>

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久々更新・タスマニアは慌ただしい季節

まだすこし肌寒かった10月のヴィンヤードに
いっせいに広がり始めていた初々しい黄緑色の新芽。
彼らは今や見上げるほどの立派な枝に成長して
Tシャツでも汗ばむ陽光のもとであっちこっちにツタを伸ばしている。

「ケイン(cane)」と呼ばれるそれらの新しい枝を剪定したり整えたりする20人の作業員たちは毎日のようにヴィンヤードに散らばっていく。その向こうでは、どでかいスプレーを荷台に積んだ車がイケないケミカルをまき散らしながら敷地内を走り回っている。
もう夏の入り口。
どうやら、忙しい季節になってきたみたいだ。

*****

ほとんど一ヵ月も更新を開けてしまったけれど、
ちるじろうは元気にタスマニアのヴィンヤードで働いています。

この一ヵ月の間、
前半の2週間(というか9-10月)は解決できない問題を抱えてそればかりを考えていてHP更新ができず(この日々は正直つらかった)、
後半の2週間は日々が楽しくてPCを開く暇がつくれなかった。(・・苦笑)

2週間前にほとんどの作業員が去る出来事があって(ついでに抱えていた”問題”も去り)、新しい人がどっと入ってきてから状況が一気に好転し、今に至っている。

イイこともワルいこともひっくるめて、
このヴィンヤードの9-10月は”人生初”の経験ばかりだったような気がする。

swansea vineyard 2011

さて、オーストラリア大陸一周の当初の予定は大いにずれて
ちょっと「..達成できるんだろうか?」という疑問すら湧いてきた。
一番の誤算は思った通りに資金がたまらないことだ。

この2か月働いて25万円くらいのセーブ(=そのままほぼ全財産(笑))、
この手持ちなら大陸南部を横断、つまり西海岸側のパースやブルームあたりまでならいけるが、一周するにはせめて倍はいる。
しかしこれ以上働いてると自転車に乗る時間が少なくなるし・・、

これまで11か月滞在して
まだ大陸のシドニー⇔メルボルン間(+タスマニア島)という”ほんの隅っこ”しか走ってない状態のなか、残りの1年1ヵ月はこのジレンマの中で右往左往しながらの旅になりそうだ。

ではでは、また更新します、今後はもうちょっと頻繁に・・:>

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世界の果てのナインマイル・ビーチ

自分が属している”剪定集団”は仕事を求めて再び移動した。
“渡った”先は、再びタスマニア東部の町スワン・シー。
マレー半島を走る前と同じファーム・同じ宿で、
これから2-3週間働くことになりそうだ。

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世界地図を広げる。
その右の隅に日本があって、
そのまま目線を下に下げるとオーストラリア。
タスマニア島はそのさらに右下に
うっかりすると見落とすくらい小さく、申し訳なさそうに載っている。

その島の東海岸にある町スワン・シーは、まさにこの世の果てにあると言っていい。
郊外に広がる海岸「ナインマイル・ビーチ」に立てば、
約15キロにもわたる砂浜が視界の奥まで続き、波しぶきの中に消えていく。
南を向くとその海は、はるか南極へと続いていく。

ナインマイルビーチ

いつ訪れても15キロの海岸線に人影はなく、
曇天のもと、ただ一人南極からくる風を受け止める。

何十年も何百年も前からそこにあるような大きな流木は
半ば砂に埋もれ、すべての波を受け入れている。

森とビーチの境界線は
わずか半年で大きく後退し
新たな木々が、ビーチに向かって倒れゆく。
波に洗われ小枝は朽ちて
新たな流木となって、また旅に出てゆく。

世界の果ての海岸線さえ
何かが少しずつ変わっている

その鈍い衝動を全身で受け止める
そのとき、誰もが自身の一生を考えるに違いない

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さて、明日からも頑張ろうか。

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ヴィンヤードの日々

長らく更新が空いてしまった。

ヴィンヤードでの季節労働という日常の中で、
気分がうまく定まらない日々が続いている。
何か更新しようと思っても、2-3行書いて手が止まってしまう、その繰り返しで、
デスクトップには書きかけのファイルがいくつも並んで居座っている。

自転車生活から離れて久しい。
そのことが、自分の中の何かを弱くしているようで、
どこか身の回りの循環がよろしくない。

加えて、
日本語から離れて久しいのも問題になってきた。
自分でも予想外なのだけど、日本語が全くない環境は考える力を奪ってしまうのだ。
英語をしゃべっていても、頭でものを考えるのは日本語だからだろう。
日本語の本を読むようにすると、少し頭の回転が戻ってきてくれる。

今身の回りにある問題を解決するのは少し先になりそう。
でも、これを乗り越えればきっとまた歯車はキシみながらも回りだす。
そんな気はしている。

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仕事のない土曜日にヴィンヤードを少し歩いていた。
見上げた大きなユーカリの梢に、3羽のワライカワセミがとまっている。
彼らの鳴き方は独特だ。
まるで人間のように、「アハハハハハハハハハハ・・・・!」と声を立てて笑う。
梢にとまった3羽は、時折羽ばたいては、はしゃぎじゃれあい、
彼らにしては珍しく数分もの間笑い続けた。

どんなに気分の浮かない人間も、彼らの笑い声にはお手上げだ。
その声は、周囲の光も風も静寂も、すべてを包み込んで解き放ってしまう。

なんて事のないできごとだったけれど、
頭の中でリフレインするその笑い声は、
何かを変えてくれそうな気がした。

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