税金関係

海外へ数年間旅にでると決めて、やっかいだったのが
「住民税・健康保険・年金」の確認と手続きだった。

普通に会社勤めをしていたときは、基本的には「給料から天引き」という形で会社側が手続きをしてくれていたため、実際は払っているのに当の本人はあまり詳しく知らない・・なんていう状況。典型的な、”なんとなく天引き組”だったのだ汗

「こんなに払ってたのか!」
会社を辞めたあと、会社ではなく自分宛てに届く請求書をみて、初めて正確な額をしった。
はっきりいって想像以上の額。
立ってるだけでお金がかかるという事実を目の当たりにして、ようやっと「税金の仕組みをしらなければ」と重い腰をあげるようになった。どうせ払うものだ。だったらできるだけ能動的に処理をしていきたい。

さて、これら税金について、旅の前の手続きを中心に紹介していきたい。

【旅立つ前の手続き】
結論からいうと、手続きは至って簡単。
ハンコを持って市役所に行き「海外転出届」というものを提出するだけだ。
記入の際、転出先の住所は国名だけでいい。
これで住民登録がなくなり、健康保険と国民年金は支払う必要がなくなる。
後述するが住民税も1月1日の時点で住民登録がなければその年の納税義務が発生せず、支払う必要はなくなる。

海外転出の届け出は義務ではなく、○ヵ月以上渡航する場合・・という指定もない。おおよそ1年以上渡航する場合出した方がよいもの、と捉えればいいようだ。

【住民税】
その地域一帯にすんでいる者が支払わなければならない税金のこと。
これを外しておくだけで年間10万以上の出費を抑えることができるため、
必ず確認しておきたい事項だ。

住民税は、前年度の所得に対して算出された金額を支払う。
今払っている住民税は、昨年の年収を反映した金額というわけだ。
だから正社員が突然無職になると、この税はかなり重く感じる。

住民税のシステムはお役所的で分かりやすくい。
つまり、1月1日の時点で住民登録がなければ、その年の住民税支払い義務は生じない、と決められている。だから、転出届を出したからと言って、その時点ですぐ納税義務がなくなるわけではない。止まるのは翌年からであり、12月までの納税義務は生きている点、注意が必要だ。

また、帰国後に住民登録を戻したあとも、条件によってはしばらく義務が生じない。まず、1月1日以降に帰国したのであればその年の納税は免除される。さらには「前年度の所得が○万円以下であれば納税義務は免除される」という規定もあり、場合によっては翌々年も払わずにすむというわけだ。
たとえば帰国が11月や12月で、年末までバイトなどをしなかった場合がこの条件にあてはまる。ちなみに、ちるじろうの住む愛知県T市の場合、年収32万円以下の者がこの規定にあてハマる。

【年金】

民間の会社に就職していれば「厚生年金」、学生・自営業・バイトやフリーターは「国民年金」。20歳以上60歳未満の国民が必ず加入しなればならない。最低加入期間は25年間で、受取は65歳からとなっている。
毎月の納付額は1万5千円弱。

転出届の提出と同時に「年金加入義務」はなくなり、未納通知が送られてくることもない。ただ、厳密には「強制加入」が「任意加入」に変わるということなので、長期で海外行くけど年金は払い続けたいという場合には、任意で加入することができる。

・追納と免除制度について
市役所で確認したところ、海外旅行などで数年空けて帰国した場合、
2年間分はさかのぼって追納できるそうだ。

また、所得が低いものに対する年金免除制度を受けた場合は、
10年間さかのぼって追納ができる(社会保険庁のHP参照)。

年金は25年間支払わなければ受け取れない。
これを受給資格期間というが、免除制度を申請した年数もこの期間に加算されるようなので、海外放浪でしばらく金がないから払えない、という場合には、制度利用も考えてみる価値はありそうだ。

年金についてはかなり複雑なので、詳しいことは社会保険庁HP等を参考にしてください。

【健康保険】
海外転出届を出せば、強制的に健康保険からは脱退することになる。
任意で選択できる年金と大きく違う点だ。

また、健康保険は年度ごとの支払いではなく、
1年を8期に分けての支払い(つまり1年につき8枚の請求書が届く)なので、
先払いさえしていなければ転出届を出したその時から脱退でき、余計な出費は避けることができる。(その月末までの保険料は日割り計算されて後日請求される)

数年間海外に行く場合は、日本の健康保険を脱退し、新たに海外旅行保険に入りなおす方が賢明だ。

日本の健康保険を継続したまま(払い続けたまま)海外に行って海外の医療機関を利用する場合、帰国して手続きさえすれば経費をある程度取り戻すことができるらしいが、どうやら手続きが煩雑な上に、戻ってくる金額がすくないようだ。(要確認)

・・・以上の情報は2010年11月現在のもの。細かい部分については、要確認です。

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