飛行機での自転車輸送

●飛行機での自転車輸送と超過料金

飛行機で自転車を運ぶ―
これは海外で自転車旅行をする際、
ほとんどの人にとって初めての経験になるのではないだろうか。
ちるじろうにとっても何から何までが初めて。
海外についていきなり故障なんてのは避けたかったから、
一から情報を集めて最善の方法を探った。

旅の初日にシドニーの空港に降り立ち、
組み立てた自転車が無事に動き始めたときは心の底から安堵したものだ。
飛行機での輸送は、最初にして大きな関門だ。
ここではちるじろうのとった方法について、記しておきたい。

①梱包の選択肢
日本で輪行袋を使って電車に乗った経験のある人は多いと思うけれど、
さて飛行機となるとどうすればいいのだろうか?

飛行機では、荷物の扱いが荒いとよく耳にする。
友人のケースだが、スーツケースを預けたらカドが大きく凹んで戻ってきたことが実際にあった。そんなことを自転車にされたらたまったもんじゃない。

自転車をそんな荒い扱いから守るためにはどうすればいいのだろう。
調べてみると、具体的な方法としては以下の4つが選択肢に挙がるようだ。

☆専用ハードケース

安全性:◎
スーツケースのような専用ケースを専門店で購入、自転車をバラして梱包するという方法。欠点はケース自体が一つの荷物になること。スタート地点に戻ってくる一周旅行の場合なら、ホテルなどにあずかってもらうこともできるかもしれないが。

☆輪行バッグ

安全性:△
電車での輪行と同様、バラして専用の袋に入れる。
袋自体は破れにくい素材だけど、飛行機に積むとなると心もとない。
利点は、輪行バッグを使えば電車やフェリー等に乗るとき自転車を「大型荷物」ではなく(追加料金がかかる)、ただの「手荷物」として持ち込める可能性があること。

☆段ボール
段ボール
安全性:○
新車納品時の専用段ボールを専門店で譲り受け、自転車をバラして梱包。
段ボールなら安上がりで、強度もある。さらに自転車店は世界中どこにでもある。
この方法が安全性と利便性をある程度確保できる最善の方法ではないだろうか。
見聞きした限りでは、旅人はこの方法をとっていると思われる。
ただし経験上、段ボールに自転車を収めたあと、それを担いで空港まで行くのがかなり大変だ。

☆そのほか、ブルーシート等
安全性△~×
航空会社によってはとにかく自転車を梱包しさえすればOK,というところもある。
旅先で出会ったあるサイクリストは、アジアを走るときは安いブルーシートを買ってぐるぐる巻きにして飛行機に積んだ、という話をしてくれた。安全面では心もとないが、ブルーシート内の梱包さえ上手にやればこれ以上カンタンな方法はないのかもしれない。上記の段ボール案と違い、ブルーシート案なら空港まで自転車で乗り付けることができるからだ。

*****

専用ハードが一番安全だけど値段が高いし、何より到着後に保管する場所のアテもない。
輪行袋は安上がりだけど、故障のリスクが高い・・。結局、ちるじろうが選んだのは「ダンボール案」だった。

ダンボールは、自転車の専門店に頼めば無料でわけてくれるはずだ。
ちるじろうは愛知県から成田空港まで自転車で行ったため、ダンボールだけ先に空港に送った。
(※愛知→成田空港なら、ヤマト運輸で約2700円。運送費は重さではなく大きさで変わる仕組みで、空港手数料も加算される)

梱包の練習は出発当日までに一度やっておくといい。
ハンドルやペダルに至るまで、外せるところはすべて外すとなんとか収まる。梱包資材には100均のエアキャップ(ぷちぷち)やダンボール、布なんかを使えば、あとで捨てられるから便利だ。

成田空港で梱包を終えたあと、最後のひと工夫として、ダンボールの側面にでかでかと赤字で「bicycle」と書いた。(写真参照)「自転車だから、気を付けて扱ってくれよ!!」と願いを込めながら・・(笑)

気になるのはその重量。
ちるじろうの場合は、
ばらした自転車とパーツ(14kg)+キャリア2つ(1kg)+ヘルメット+隙間を埋めるための多少の着替え
これらをダンボール(4kg)に詰め込んで、緊張のチェックインカウンターでの計測は20.1kgだった。
「段ボールに自転車一式を梱包するとおよそ20kg」、と考えておいて問題はないだろう。

ジェットスターなどの格安航空会社は2~3kgの超過すら許されないので、気を付けたい。
普通の航空会社なら、もうすこし入れてもたぶん大丈夫だろう。

******

ただ、段ボールを20kgに収めたところで、
それ以外にもキャンプ用具など持ち物はあるわけで・・。
空港のカウンターで凄まじい超過料金を払わないためにも、超過料金対策は十分やっておくことをおすすめする。

超過料金予防の対策としては以下があるだろう。
①超過荷物の料金を先払いする。(荷物の重量オーバーがあるとわかってる場合、先に支払できる。かなり安くすむはずだ。)
②できるだけ機内に持ち込む(機内手荷物は2小口、10kgまでとか細かい規定があるが、これは預け荷物と比べて意外と甘いと思う。)
③装備品は現地で購入する。(たとえばシドニーなど大都市なら、寝袋やクッカーなどたいてい無理ない値段で手に入る。)
④そもそも重量オーバーを大目にみてくれない格安航空会社は使わない。

個人的な経験から、コツとしては①を重視し、多少余裕をもった荷物料金を先払いしておくといい。
(航空会社によって料金体系が違うので一概には言えないが、)たとえば「預け荷物は20kgまで。機内持ち込みは10kgまで」と規定がある会社を使い、自分の荷物の総重量が40kgある場合。この場合は10kg分の荷物が超過になるのは避けられないので、チケット購入の際に「10kg分の荷物料金」を先払いしておくとよい、ということになる。空港カウンターで支払うよりずいぶん安上がりになるはずだ。

ちるじろうはなんと2度も超過料金をカウンターで払った経験がある。
どちらも、なんとか超過分の荷物をごまかせないかな・・なんて甘い考えでいたことが敗因だった(苦笑)
ジェットスターなら、カウンターで超過料金を支払うと1kgあたり1500円もとられ、10キロ超えてれば15,000円にもなる。
格安航空会社を使うときはとくに、荷物の料金についてはしっかり対策をしておくべきだ。

・・海外ツーリングをするチャリダーにとって、「飛行機での輸送」は永遠の課題、なんだろうな。また情報が入り次第、追記していきます。

追記:
情報追加しました、
「飛行機での自転車輸送②」

2 Responses to 飛行機での自転車輸送

  1. 保田 のコメント:

    あなたの観点がうまくいった

  2. 浩博国际 のコメント:

    日复明日,明日何其多?我生待明日,万事成蹉跎。

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