ホバートにてチェリーピッキング

皆様あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

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先日タスマニアのホバートに久々に戻ってきた。
この年末年始の3週間で2回引っ越した末
今日になって今後一ヵ月の宿が決まってようやく落ち着いた。

宿は、再びcentral city backpackers。(A$130/week 週約1万円)
初めてタスマニアのホバート入りした2011年1月から事あるごとに泊まっている宿で、ホバートで仕事を持つ長期滞在者らとも知り合いでキッチンに行けば誰かいる、という具合だからとても居心地がいい。

前回の記事で触れたチェリーピッキングも無事に始まった。
毎日韓国人の車に乗り込んで30分かけて農場に行き、8時間チェリーを食べ続ける・・じゃなかった、チェリーをピッキングする日々が始まっている。
世界的に有名と言われるタスマニアのチェリー、これは本当に大きく甘くてジューシーで、摘み取るときはまるで宝石をつかむような気さえする。なんて”おいしい”仕事だろう。

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オーストラリアのワーホリビザが切れるのは今年の12月。
残り11か月しかないので、このチェリージョブをオーストラリアでの最後の仕事にしたい。チェリーでためた資金しだいで、そのあとの自転車旅の”貧乏具合”が決まるわけだ(笑)。
後悔ないようがんばります^^;
新年早々雑な更新ですが・・それではまた。

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アップルの間引きをしています

4月以来、実に7か月ぶりにタスマニア南部のアップルファームにやってきた。
以前ピッキングジョブをした所と同じTimという男の経営するファームで、
今度はThinning(間引き)を短期間やらせてもらえることになったのだ。
(チェリーピッキングが始まるまでの短期滞在。。のつもり)

Timは自分のことをよく覚えていてくれた。
再開の挨拶を交わしたあとで、
「この男はよく働くイイやつだ」
そう隣の同僚に説明していたのがうれしかった。

今日まで一週間働いてみて、噂に聞いていた通り稼ぎは少ないけれど(苦笑)
各国からの旅人との新しい出会いもあるし、
何より思い出の場所で再び働けるというのは、決して悪いもんじゃない。

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それにしても、アップルの間引きは面白い。
間引き前の木には、まだ梅~トマトくらいの大きさの若いアップルが鈴なりになっていて
果実同士の間隔をあけるために、小さいものをことごとくもぎ落としていく。
だいたい4-5コのうち1コを残すくらい大胆にやるとちょうどよく、
感覚的にはほとんどの実を落としているような気さえしてしまう。

農場内はこれまたケミカル満載のトラックがイケナイ霧をまき散らしながら走り、
そのトラックをしり目に、タスマニアと言えども真夏の太陽のもとで8時間単純作業を繰り返す。
ノリのいい音楽をガンガンかけて、やっとこなせる作業だ。
頑張れば日給1万円に達するとはいえ、こいつはけっこうしんどい。

apple thinning
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ただ、こうして”外国人季節労働者”の視点で、1つの作物を(ほぼ)1年を通してみてみることで、
初めて気づき、理解できたこともある。

何気なくスーパーに並んでいるアップルというのは、
いったいどれだけ農薬を浴びて、どれだけ間引かれたあとの果実なのか。
そしてどれだけ安い労働力に支えられて、スーパーの商品棚に書かれる値段が決まるのか――。
こういう視点を体得できたのは、今年の一つの”成果”と言っていいのかもしれない。

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ここのアップルファームは丘の上にあって山々に囲まれた入り江が見渡せる。

日没の時刻、20時ごろに眺めるそうした景色は、
”静寂”という形容がぴったりの絵葉書の中の世界と言っていい。
あくまで太陽は優しく、森は穏やかで、海は波ひとつなく凪いでいる。
そんな景色を一日の終わりに眺める――そんな生活も、決して悪いもんじゃない。

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ヴィンヤード仕事、終了!!

端から端まで200mは軽くあるブドウの木の列が、ダートにそって数百と並んでいる。

青空のもと緑はいよいよ濃く、枝々はいまや手の届かない高さにのびて風を受けている。

そんな見慣れた光景を車窓に映しながら、

エントランスゲートからさらに10分進んだ先の、湖に近いエリアで車は停まった。

車から降り、朝の冷たい空気を吸い込む。

ふと光を感じてブドウの木々の向こうに目をやる。

視線の先には反射光にあふれた広々とした湖が広がり

数百はいようかという黒鳥の群れがシルエットとなって、

まるでその光の海を切り抜くように浮かんでいた。

緩やかな景色があふれるヴィンヤードの最終日。

ボスの「さぁやるぞ(Let’s go, guys!)」のいつもの一言が静寂を破り、

いつものように急ぎ足で持ち場に向かった。

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ヴィンヤードでの仕事
“枝の成長に合わせてワイヤーをずらすーー最近のメイン作業だった)”

5月末から半年近く続いたタスマニアでのヴィンヤード生活。

サイクリング三昧のつもりで来たオーストラリアでまさかの”平和な季節労働生活”だった。

いろいろ出来事はあったけど、「自分のした行動に後悔はない」といい切れるから

多少苦い経験があったとしても今ではいい思い出だ。

何より旅の資金もある程度たまったし、アジア各国に友人ができた。

きっと、このうっかり長引いたヴィンヤード生活は、

この先いつかどこかで 何かにつながってゆくのだろう。

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使い古したグローブ

“お疲れ様。”

さて、「仕事も終わったんならサイクリング再開するの?」

・・と思ったかもしれないけど、違います(笑)

タスマニアの12-1月と言えば、旅人の間で超有名な”ビッグマネー”のチェリーピッキングのシーズン。

なんと1週間の稼ぎがswanseaヴィンヤード時代の1ヶ月に相当するというとんでもない仕事が始まります。

こいつを逃す手はない、ということでしばらくタスマニア島のoff-bike生活は続きそうです。はは..ほんと旅は思い通りにならない。苦笑

それでは、また。

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セカンドビザ取得!!

※旅の準備>『飛行機での自転車輸送②』更新

「Visa Grant Notification Application…..」

メール新着欄に、待ちに待った文字が並んでいた。
「ワーキングホリデービザ(セカンドビザ)発給のお知らせ」―――
イミグレーションから、先日申請したビザの返事が送られてきたのだ。

計画よりもずいぶん遅れたけれど、これでようやくビザを確保。
「自転車でのオーストラリア大陸一周」の2年目を無事に始めることができた。

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◆発給条件が曲者だった・・

オーストラリア大陸を(時折働きながら)自転車で一周する上で、
この「ワーキングホリデービザの延長ビザ」(=セカンドと呼ばれる)は欠かせなかった。一周自体にガッツリ1年、その他ファーム仕事や観光に半年~1年はかけるつもりだからだ。

ごくごく簡単にこのセカンドというのを説明すると、
その名の通りワーキングホリデーの2年目を許可するビザで
『オーストラリアの”田舎”で3か月以上(もしくは88日以上)農業等の仕事をする』という条件を満たしたうえで申請すると発給される。

「なんだ、最初の1年間のうち3か月。これなら簡単そうだ」
・・・なんて自分もふくめて誰もがそう思うところ。
でも申請を終えて振り返ると、
この「3か月/88日以上」という数字は思った以上に曲者だった。

たいてい、各フルーツや野菜の収穫期は1-2ヵ月程度しかない。
つまりファームジョブで「3か月/88日以上」を満たすにはいくつかのファームを転々としなければならず、仕事探しや移動の手間を考えると想像以上に時間がかかるのだった。
もちろん3か月間同じ場所で働けることもあるだろうし、
一次産業系なら工場労働もOKだから例外は多々あるだろうけど、
やはり多くの旅人は仕事を得やすい農場でのピッキングで日数を稼ぐから
きっと誰もが似たような問題を抱えているはずだ。

自分の場合は結局合計4か所のファームでのピッキングで88日に到達。
3ヵ月でセカンド取得を目指すところを、結局5ヵ月近くかけることになった。

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◆申請から発給までにかかる日数は予測不可能・・

自分の場合、ファーストビザが切れる一週間前の申請だったから(!!)
「発給まで何日かかるのか」―――
これは大きな関心ごとだった。
これまでいろいろな人に発給まで何日待ったかを聞いたものの
その返事はまったくもってバラバラ。
カナダ人の「3ヵ月もかかった」という最長記録から、3週間という意見が多くを占める中、日本人の「2日間」という証言もあった。

「さて何週間かかるのやら・・」
そう思いながらオンラインで申請してみると
なんとその日の翌朝にメールで発給通知が送られてきて拍子抜けしてしまった。前日までの憂いはどこへやら、まさかの最短記録更新での発給だった。

※ちなみに、申請後にファーストビザが切れてしまっても、
審査中であれば「ブリッジ・ビザ」というのがもらえるので心配はいらない。要確認。

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さて、セカンドビザもあっさり1日で確保して、
この記事を書く今はオーストラリアでの2年目も1週間が過ぎた。
長かったヴィンヤード生活も来週で辞め、旅の予定も全体的に改めようとしている今、すこし落ち着いて、これまでの1年と今後数年の計画を立ててみたいと思う。

また別途お知らせします。
それでは、また。

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情報ノート【タスマニア島を自転車で一周!!】②

①からの続きです―――

【資料の存在】
オーストラリアのたいていの街にはインフォメーション・センター(観光案内所)がある。
特にタスマニアではパンフレットの質が高く、
簡単な地図をはじめ、観光スポット・トレッキングコース・国立公園等の案内、キャラパ―のロケーションマップ、さらにはサイクリスト用の標高差付きガイドマップまである。

このサイクリスト用ガイドマップはぜひ入手しておきたい。
旅の途中、目の前の峠がどれほどの標高でいつまで続くのか、これを知っているのと知らないのとでは、苦しさが全く違う。

cycling guide tasmania1
cycling guide tasmania2
trekking guide tasmania
photo1&2:無料のサイクリング・ガイド
photo3:無料のトレッキングコース・ガイド

【バスの併用】
タスマニアはトレッキングの聖地としても有名だ。
自転車をちょっと降りて、バックパックを背負いたいという人も多いだろう。
では、その間の自転車の管理をどうすればいいのか。

ちるじろうが世界的に有名なクレイドルマウンテンで1週間のトレッキングをした際はなんと(?)長距離バス会社に自転車を預かってもらった。

タスマニアでは「タシーリンク」と「レッドライン」という2社が長距離バスを運営している。
少なくともタシーリンクは、自転車のピックアップ、倉庫での保管、さらに好きな場所での引き渡しまでやってくれ、コストもそれほどかからず本当に便利だ。

そのほか、もし何らかの理由で自転車ごとバスに乗りたいと考えた場合でも、
チケット予約時に申し出れば低コストで運んでくれる。

【一味違った自転車旅を】
もし時間に余裕があるのなら、自転車から降りてタスマニア・ライフを体験するのもいい。

ワーキングホリデービザがあればファーム仕事で一稼ぎしてもいいし、

観光ビザならwwoof(=ウーフ。農場や牧場でのファームステイ)で地元の人と生活することもできる。

無料で地元の人と触れ合う別の方法として「ウォームシャワー」や「カウチサーフィング」といったHPの活用もある。
これらは世界中の旅人(元旅人もふくめ)が、登録した者同士で自宅に泊めあうコミュニティだ。

カウチサーフィング(http://www.couchsurfing.org/)は旅人ならだれでも登録でき、
ウォームシャワー(http://www.warmshowers.org/)はサイクリストが登録できる。

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ちるじろうがタスマニア自転車一周をした2011年の夏~冬は、
路上で毎日のように各国からのサイクリストと会い、
泊まった宿では日本人も含めたくさんの友人をつくり、
森林地帯のハイウェイではワラビ―やエキドナ(ハリモグラ)、カラフルなオウムなど多様な動物と出会い、
はたまた自転車を降りてアップル・ピッキングで一稼ぎするなど
数えきれない思い出をつくることができた。

苦しんだ標高差との戦いも、終わってみればこれほど面白い日々はなかったと思えてしまうから不思議だ。

タスマニアはどうやら日本人サイクリストにはまだまだなじみの薄い目的地。
「もっともっとたくさんの日本人が走っていてもいいはずだ」、走りながらよくそう思ったものだ。
この記事が少しでも多くの人のタスマニア来訪につながればいいと思う。

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