情報ノート【タスマニア島を自転車で一周!!】②

①からの続きです―――

【資料の存在】
オーストラリアのたいていの街にはインフォメーション・センター(観光案内所)がある。
特にタスマニアではパンフレットの質が高く、
簡単な地図をはじめ、観光スポット・トレッキングコース・国立公園等の案内、キャラパ―のロケーションマップ、さらにはサイクリスト用の標高差付きガイドマップまである。

このサイクリスト用ガイドマップはぜひ入手しておきたい。
旅の途中、目の前の峠がどれほどの標高でいつまで続くのか、これを知っているのと知らないのとでは、苦しさが全く違う。

cycling guide tasmania1
cycling guide tasmania2
trekking guide tasmania
photo1&2:無料のサイクリング・ガイド
photo3:無料のトレッキングコース・ガイド

【バスの併用】
タスマニアはトレッキングの聖地としても有名だ。
自転車をちょっと降りて、バックパックを背負いたいという人も多いだろう。
では、その間の自転車の管理をどうすればいいのか。

ちるじろうが世界的に有名なクレイドルマウンテンで1週間のトレッキングをした際はなんと(?)長距離バス会社に自転車を預かってもらった。

タスマニアでは「タシーリンク」と「レッドライン」という2社が長距離バスを運営している。
少なくともタシーリンクは、自転車のピックアップ、倉庫での保管、さらに好きな場所での引き渡しまでやってくれ、コストもそれほどかからず本当に便利だ。

そのほか、もし何らかの理由で自転車ごとバスに乗りたいと考えた場合でも、
チケット予約時に申し出れば低コストで運んでくれる。

【一味違った自転車旅を】
もし時間に余裕があるのなら、自転車から降りてタスマニア・ライフを体験するのもいい。

ワーキングホリデービザがあればファーム仕事で一稼ぎしてもいいし、

観光ビザならwwoof(=ウーフ。農場や牧場でのファームステイ)で地元の人と生活することもできる。

無料で地元の人と触れ合う別の方法として「ウォームシャワー」や「カウチサーフィング」といったHPの活用もある。
これらは世界中の旅人(元旅人もふくめ)が、登録した者同士で自宅に泊めあうコミュニティだ。

カウチサーフィング(http://www.couchsurfing.org/)は旅人ならだれでも登録でき、
ウォームシャワー(http://www.warmshowers.org/)はサイクリストが登録できる。

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ちるじろうがタスマニア自転車一周をした2011年の夏~冬は、
路上で毎日のように各国からのサイクリストと会い、
泊まった宿では日本人も含めたくさんの友人をつくり、
森林地帯のハイウェイではワラビ―やエキドナ(ハリモグラ)、カラフルなオウムなど多様な動物と出会い、
はたまた自転車を降りてアップル・ピッキングで一稼ぎするなど
数えきれない思い出をつくることができた。

苦しんだ標高差との戦いも、終わってみればこれほど面白い日々はなかったと思えてしまうから不思議だ。

タスマニアはどうやら日本人サイクリストにはまだまだなじみの薄い目的地。
「もっともっとたくさんの日本人が走っていてもいいはずだ」、走りながらよくそう思ったものだ。
この記事が少しでも多くの人のタスマニア来訪につながればいいと思う。

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