ヴィンヤードの日々

長らく更新が空いてしまった。

ヴィンヤードでの季節労働という日常の中で、
気分がうまく定まらない日々が続いている。
何か更新しようと思っても、2-3行書いて手が止まってしまう、その繰り返しで、
デスクトップには書きかけのファイルがいくつも並んで居座っている。

自転車生活から離れて久しい。
そのことが、自分の中の何かを弱くしているようで、
どこか身の回りの循環がよろしくない。

加えて、
日本語から離れて久しいのも問題になってきた。
自分でも予想外なのだけど、日本語が全くない環境は考える力を奪ってしまうのだ。
英語をしゃべっていても、頭でものを考えるのは日本語だからだろう。
日本語の本を読むようにすると、少し頭の回転が戻ってきてくれる。

今身の回りにある問題を解決するのは少し先になりそう。
でも、これを乗り越えればきっとまた歯車はキシみながらも回りだす。
そんな気はしている。

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仕事のない土曜日にヴィンヤードを少し歩いていた。
見上げた大きなユーカリの梢に、3羽のワライカワセミがとまっている。
彼らの鳴き方は独特だ。
まるで人間のように、「アハハハハハハハハハハ・・・・!」と声を立てて笑う。
梢にとまった3羽は、時折羽ばたいては、はしゃぎじゃれあい、
彼らにしては珍しく数分もの間笑い続けた。

どんなに気分の浮かない人間も、彼らの笑い声にはお手上げだ。
その声は、周囲の光も風も静寂も、すべてを包み込んで解き放ってしまう。

なんて事のないできごとだったけれど、
頭の中でリフレインするその笑い声は、
何かを変えてくれそうな気がした。

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