full life 自転車でオーストラリア横断の旅

「タスマニア島　ファームジョブの見つけ方①」では主に安宿やエージェント(斡旋業者)について書いた。
しかしながら(自分で書いておいてナンだけど)、せっかくの海外一人旅で、そうやすやすとこれらの斡旋業者を使っては面白くない。
やはり基本は自力でのファームジョブ獲得が原則だ。
特に日本人は英語も全体として不得意で仕事探しが下手だと言われてしまっている。
一人でも多くの日本人バックパッカーがこの汚名を返上してくれるのを願うばかりだ。
そこでここでは、主に自力(車もなく、単身でタス入り)で仕事を探す場合について書いてみたい。

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【ファームジョブ探しの方法】

一般論として、自力でファームジョブを探す方法はいくつもある。（以下順不同）

・ネットの政府公式ファームジョブサイト「harvest trail」チェック
・ネットのクラシファイド関係(gum treeが最も有名)
・ネットの日本語のクラシファイド(Mixiや日本のエージェントの掲示板)
・ネットの台湾人用ジョブサイト「backpackers.com.tw」を台湾人の友人とチェックする
・町のジョブセンターのようなところに登録する
・スーパー入口の掲示板チェック
・新聞の求人ページ
・宿で友人をつくって情報交換
・宿のオーナーに試しに聞いてみる
・農場を片っ端から訪問
・現地人と友人になってコネをつくる(ボランティア参加、wwoofで農家滞在、イベント参加、バーに通う・・etc)

タスマニアと言わずAUSどこでも言えることだけど、
個人での仕事探しに「コレ!!」という絶対的な方法はなく、上記の方法を全部試していくより仕方ない。

ただし、最も確実で何より楽しいのは、同じ宿で友人を作ってしまうことだ。
実をいうとちるじろうも、AUSでとった仕事の大半はこの「友人のツテ」によるものだった。
経験上でも、友人が多い旅人ほどいい仕事を見つける確率は断然高かったと言っていい。

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【タスマニアのファーム情報】

☆チェリー
稼げる!!と噂のチェリー、実際のところ一日$100～$200以上稼げるけれど、ファームによってかなり額は異なり、シーズンも短めだ。

有名なのはホバート北のreid fruits(ここは人気で車持ちの旅人ですぐ埋まる。)、
ホバートより南のCygnetにあるtas valley orchards(①で挙げた韓国Aが入っている。個人でも仕事入手可能)
同じくホバート南のhuon valleyにあるHansen orchards(①で挙げた斡旋の男が入っている。個人でも仕事入手可能だが競争率高し)
(※ほかにもチェリーファームはいくつかある。)
車もなくチェリー経験者でもない場合、とにかく毎日毎日事務所に赴いて「空きは出たか」と聞くほかない。
どのファームもそうだが「空いたら連絡するから電話番号教えておいてね」といわれるが絶対返事などないので注意だ。

☆アップル
ファームによってはいい稼ぎになると聞いてる。
ちるじろうがピッキングをしたDoverのファームはそんなに評判のいいところではないが、一日$100ほどの収入だった。

※ホバート周辺しか知らないのでその近辺の情報のみ。
まず3－4月のピッキングについて：
Huon valleyにはHansen Orchardsをはじめ大小さまざま多数のファームがある。
また、さらに南に下ったところにあるGeeveston周辺に数件、Geevestonに1件、Doverに2－3件のアップルファームがある。
ちるじろうは2011年3月にDoverという小村でピッキングをした。Timというオーナーの大きなアップル農家だ。
Doverにも有名でないがバックパッカーズ・ホステル(IGAの裏)があるので、2月下旬から3月上旬に泊まって情報を待つのもいい。Timファームはピッキングの開始日の早朝に農場に集まったものが自動的に仕事を獲得できる仕組みだった。(まぁ、地理的・収入的におススメはできないが(苦笑))

また12月前後は間引き(apple thinning)の募集もある。
これは持ってる情報が少ないので何とも言えないが、農場を直接訪ねてみるといいかもしれない。
ついでに言うと、Doverでの間引きはやめた方がいい。あまりに安すぎるので貯蓄は難しい。
thinningのアドバイスとしては、コントラ(歩合)ではなくアワリー(時給)のファームの方が収入は大きい。

☆ブルーベリー
有名なのはCostaExchangeという会社が経営するブルーベリーファームや、ホバートから南、Cygnetよりもさらに南のド田舎にあるTru-Blu Berriesなど。Coasaの方は確か採用用紙を早めに送って何度が電話をかけて・・という流れで仕事を取っていたと思う(友人談)。tru-Bluは山間にあるので車を持つ友人の協力が必須。

☆グレープ
あまり知られていないがタスマニアはワインの産地としても割と有名で、タス全体にワイナリー(ヴィンヤード)が散らばっている。
経験談としては、ちるじろうが半年間働いたのが島の東側Swansea周辺にあるHazards vineyard。
ワインの銘柄Brown Brothers Wineのヴィンヤードの一つで、車でも端から端まで30分もかかる超大規模農場だった。(過去記事参照)
(swanseaからwine glass bayへ行く途中にある大きなヴィンヤードがそれ。すぐわかる。)
またランセストン北部PipersBrookにあるヴィンヤードでも1ヵ月ほど働いたことがある。
仕事内容は季節によるが、冬場は主に剪定を、春先は延びてきた芽に合わせてワイヤーをずらす作業をやった。
給料は所属集団によるだろうがそんなに高くはなく、$500-600/週 前後だろう。
直接農場へ行って仕事を訪ねるのもおおいに可能性はあるが、ちるじろうが働いた上記2件のヴィンヤードはいずれも”剪定集団”とも呼べるグループに所属し、そこから各農場へ派遣されたものだった。
ちるじろうの場合は台湾人の友人のツテでこの剪定集団を見つけたので何とも言えないが、大きなヴィンヤードに直接行って、作業中の人間を捕まえて「この農場の剪定をしているグループの連絡先を教えてくれ」と聞けば教えてくれるのではないだろうか。

☆そのほか、工場系＆野菜系
タスマニアの工場系仕事で最も有名なのは「Tassal」、サーモンファクトリーだろう。
ホバートより南のHuonville・Doverをはじめ各地に工場があって、そこそこ収入があり、安定してセカンド申請が出来る工場仕事として旅人に人気が高い。というより人気が高すぎて基本的にはCV山積み状態なので新規に仕事をとるのは難しいと言われているから、すでに工場で働いている旅人の口添えがあるといいだろう。Little DevilBPやHobartの安宿にこの仕事をしている旅人がいるだろうから探してみてもいい。
Huonvilleの工場のばあいは、事務所で採用用紙をもらい、記入して提出する。基本的には何度も訪問・連絡して空きを待つほかなさそうだ。

野菜系は年中仕事があるといわれている。
夏場は北部devonportやhobart周辺(richmond等)でのキャロットやレタス、じゃがいもなどの収穫。
（じゃがいもは一日12時間働く代わりに収入は$200を超えるとか!?）
秋ー冬はDevonort周辺での玉ねぎ工場などを耳にしたことがある。

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以上、走り書きのような形になってしまったけれど、日本人バックパッカーたちのタスマニアでの仕事探しの足がかりになれば幸いです。

ちなみに、自転車乗りとして広報しておきたいのだけれど
タスマニアは誰でも自転車一周できます!!!ので、「面白い経験をしたい！」という方はぜひトライしてみてください。
自転車はその辺で買えるマウンテンバイクで問題なく、1か月あればタスマニアを端から端まで回れるでしょう。
過去記事も参照にしてみてください、自転車旅についてご質問あればなんなりと。
それでは、また。

2012年末現在・・・
どういうわけか、当HPは「タスマニア島　ファームジョブ」「タスマニア　フルーツピッキング」などの検索でいらっしゃる方が毎年11－3月ごろになると急増する(笑)。タスマニアで仕事をとりたい、という日本人がそれだけ多いということだろう。

確かに、ちるじろうが2011年に一年間滞在したときも、タスマニア島で仕事を見つけるのはとても苦労した。
理由の一つはネット上の日本語情報が圧倒的に少ないからで、「誰も日本人は仕事してないんじゃないか」と島に渡る前は思ったものだ。

ちるじろうは2011年1月から12年1月まで一年間滞在し、自転車でタスマニア島一周をして、ホバートをはじめ各地でいくつもファームジョブをしてセカンド取得と資金稼ぎをした。その時の経験を踏まえ、「もっと日本人にタスマニアを訪れ好きになってほしい」という願いも込めて、ここに仕事関係の経験談をまとめておきたいと思う。

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※以下、ちるじろうの経験のみをもとに書いているので、あくまで参考程度にしてください。

【タスマニアのフルーツピッキングの年間推移】
タスマニア島(以下タス)は年間を通して仕事があると言われている。

1－2月:超有名なチェリーに、ブルーベリー、ストーンフルーツ(アプリコットなど)
3－4月:これまた有名なアップル、
5月～秋冬：ワイナリーの剪定、
12月(~1月):ワイナリーでのグレープピッキング、アップルの間引き(thinning)
そのほか通年募集があるといわれる野菜ピッキング系がある。
ただし全体として、仕事が多いのは12－4月の夏場だ。
特に12－1月はホバートのバッパーは人だらけになり、予約なしでは泊まれないこともしばしば。

また、注意したいのは2月下旬はチェリーとアップルの間にあたり、2週間ほど小康状態に入る。

【斡旋をしてくれる安宿】
有名なのは3件ある。
[Tasman backpackers] in Devonport(島北部、フェリーの到着口)
[Little Devil Backpakers] in Huon valley(タス南部、ホバートより南)
[Huon valley backpackers] in Cygnet(タス南部、ホバートより南) ※評判悪い。英語サイトで口コミ検索するとよい

また、2011年当時はホバートにある[transit backpackers]にて、ある斡旋業者の男と連絡を取ると仕事をもらえた。

個人的にはこの「宿からの斡旋」方法だけでの仕事探しはおススメしない。
斡旋を待つ場合2週間以上早めに現地入りしないととんんでもなく待つハメになるし、
12月下旬ともなればどのバッパーも仕事を求める人たちであふれかえるからだ。
1月前後の仕事を狙うなら11月下旬～12月上旬に入るくらい余裕が必要だろう。
そうすれば、宿に求人が入ったとき優先的に入れてもらえる。

だけど、2週間以上生活費を空費するのなら、最初からエージェントにお願いした方が資金的にも時間的にも賢い、とも思ってしまう。
たとえばちるじろうはLittle Devil BPに2月にインして仕事斡旋を待ったが、2週間たってやっとブルーベリーピッキングをもらえた。
そのブル―ベリーファームも小さくて山間にあって雨天休日が多くて・・・稼ぐという点ではまったく期待はずれだった。

斡旋を待つのではなく、とりあえずその手の宿に席を置きつつ、友人を作って共同で仕事を探して見つかれば出て行く、というのが一番理想的だ。要は、宿からの斡旋は予防線程度にとらえておいたらよさそうだ。

【エージェント・あっせん業者の存在】
①斡旋の男
ホバートには旅人の間で有名な男がいる。
すこし上述したが、ホバート地域のファームジョブ全般の斡旋をとり仕切っている男で、
ホバート域ではこの男にたどり着けるかどうかが仕事ゲットの一つの分かれ目と行っても過言ではない。
特にtransit BPの20人ドミ(!!)に長期滞在している旅人のほとんどは、この男の紹介で仕事を取っているはずだ。
ただしtransitBPに滞在しなくてもこの男から仕事はもらえる。
なぜならこの男自らが夏場は毎朝大型バスを運転してホバートで人を乗せ、チェリー農場まで運んでいるからだ。
(斡旋費はとらないものの、そのバス代がちょいと高いので、男にとっては凄まじい収入になっているだろう。)

自分の車もなく、ホバートから通いでチェリーの仕事がほしい場合、この男の電話番号を入手して早めに連絡を取るといいだろう。
男の名前はこれだけ情報があればすぐにたどり着けるはずだ。

②韓国系エージェント
ここ数年ホバートで勢力を伸ばしているのが韓国系エージェント(以下韓国A)だ。
南部ホバートのsandy bayにショップを構えるこの韓国Aは、ストーンフルーツ・チェリー・アップル・水産工場など幅広く取り扱っていて、たとえばチェリーピッキングなら確か200ドルくらいで斡旋してくれる。
経験談として、韓国人の友人のツテで一度このエージェントを利用したが、かなり・超・希望的観測で「こんなにもうかるぞ!」みたいなことを言う男だったので使う際は多少気を付けたほうがいい(笑)。

余談を言うが2011年度のこの韓国Aの勢力拡大はLittle Devil BPのテリトリーを喰っている側面があって、
したがって両者の中は悪く(笑)、その点Little Devilでの斡旋は少々期待が持ちにくいかもしれない。
2012年以降この”斡旋合戦”がどうなっているのか、気になるところだ。

(名前はAIP。sandy bayのwoolworthそば。どうしても自力での仕事探しが無理なときに、選択肢として持っておいて損はない。)

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長くなりそうなので②に続く・・　②では個人で仕事を探す場合について書いてみたい。