タスマン・ハイウェイを北へ

さぁ、タスマニアの残りの半分を走って一周完結だ!!
そう意気込んで走り始めた3日目に、いきなり風邪をひいてしまった。

急だったので水もロクに持たず、さらに雨が数日間も降り続いてテントに釘づけにされた。
(たまたま雨の多い半島部にいたのも運が悪かった)
水はなんとか雨水をためて飲んだけど・・苦笑
そりゃもうダントツで、先週はこの旅の”もっともみじめな一週間”だったような思いがする。
シャワーすら一週間浴びれなかったのだ。

でもまぁ、すでに自分の中では過去の笑い話だ
ただ、雨の中、テント内では、もう2度と風邪はひきたくないな。

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タスマニアではすでに そこかしこで「雪」の知らせが聞こえてくる
暖かい日の日中こそフリースを脱いでも自転車をこげるが
寒い日の朝は上に5枚着たって寒くて身体の末端はカチコチだ。
タスマニア入りした真夏の1月はあんなにサイクリストと会ったのに
今じゃすれ違うのはじいさんばあさんの乗ったキャンピング・カーと
轢かれて最後を遂げた道端の動物たち(というか毛皮!?)ばかり。

ひっそりとした初冬のタスマニアを走るのは、ある種のモチベーションがいる。

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今はタスマニアを北上中
南のホバートから出て、東海岸沿いに北上してフェリー乗り場のある ―つまりゴールの―デボンポートという都市まで2週間の予定で走っている。
リッチモンド、ポートアーサー、ワイングラスベイ、第二の都市ランセストン・・・
「タスマニア」を冠する写真集には必ず登場する名所が
東海岸沿いにはひしめいている。

明日はいよいよワイングラス・ベイへ。
小さく海に突き出た半島がそのまま国立公園となっていて
そこにはいくつものカタチの整った美しいビーチがある。
なんたって名前がワイングラス。しゃれていていい。
小高い山に登って、朝日や夕日に染まる、そんなビーチを見てみたい。

photo1 Richmond Bridge built in 1823
richmond bridge built in 1823

photo2 tasmania Devil @tas devil conservation park
tasmania devil@ conservation park

photo3 自転車にまたがったままパシャっと
何気ない風景

photo4 初登場!? my bike
my bike

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タスマニア北部へ / 「旅」は何を意味するか

旅ってやつはほんとうに思い通りになってくれない。
少しでも気持ちを忘れると それは顔をしかめてふて腐れ
逆に想いを寄せると それはゆっくりと機嫌を直してくれる。
こいつと付き合っていくのはほんと大変だ。

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実のところ、まだタスマニア南部から出ておらず。
「タスマニア北部へ向けて、久々のチャリ旅がまた始まります」
なんてこの場で言ったのはいくつ前の更新だったろう?

(仕事を)見つけるつもりのない町で数日間のピッキングが見つかったこともあれば
ここで働きたいと狙った農場は一週間たっても”空き”がでず移動を余儀なくされ
「仕事ないし、もう移動するぞ!」と決心した町では
「仕事あり」の情報が出発前夜にもたらされた。

一つ一つの判断の積み重ねが旅になる、
何度も何度もそのことを意識した。
タスマニア南部での資金稼ぎでは
もてあました時間も多く、判断ミスもあったと思う。
必ず何かを学んで賢くならなければ。

明日(9/May)より、タスマニア北部へ自転車を走らせる。
もしかしたらmainlandへ、つまりメルボルン入りするつもりだ。
やっと出発の日を迎える。

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最後に小話

ついさっきまで、州都ホバートのバッパーで一人の男と酒を飲んでいた。
彼はアメリカ人で、同じアップルファームで働いていた同世代の若者だ。
いろんな会話の中でふと「旅をいつ終えるつもりか」という話になった。
「どうしようか迷っている」と歯切れの悪い答えをした自分に対し
彼は明瞭かつ簡潔だった。
何よりその答えはこちらの心をじわりと解放し、そして揺り動かした。
彼はこう言ったのだ

「これからの人生もずっと旅だ」。

旅とは非日常でありいつかは終わりが訪れるもの
そんな固定観念が俺の頭にあるのなら今すぐにでも捨ててしまいたい。
「旅」は息抜きのバカンスの意を含む言葉ではもはやなくなった。
それは生活そのものであり、生きる中で起こるすべてのことを指す言葉なのだ。

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タスマニアの美術館 MONA~the adult disneyland~②

タスマニアの新しい美術館、[MONA]
前回訪ねて面白かったので、もう一度観てきました。
(初回の感想はこちら)

写真OKってことで、今回は鑑賞というより写真撮影がメイン。

“大人のディズニーランド”などと形容をされる同美術館は
日本のそれと感覚がちょっと違うので、言葉より写真を使って紹介します。

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州都ホバートから少し北、
河口ぞいの小高い丘にブドウ畑が広がり
その丘のてっぺんにMONAの入口がある。
地下3階建ての建物の入口で無料のi podのような音声ガイドを借りて
うす暗い螺旋階段を下りていく。(入場料は無料)

「これが個人が建てた美術館だろうか?!」
そう疑ってしまうような独特な作品群、そしてそのクオリティーは健在だった。
いや、個人が建てたからこそ、この独特な美術館ができたのだろう。

おどろおどろしい機械。人体を表現しているという
MONA1
「”fat car”」

MONA2 fat car
薄暗いカーテンの道の先に次の展示がみえる

MONA3

壁にあいた小さな穴を覗き込むと・・・MONA4ウォンウォンと重ぐるしい音を響かせながら延々とライトを振り回す装置
MONA5

日本人の作品もありました これ↓ (苦笑)

MONA6
かなり性的な(または暴力的な)作品も多々ありましたが
男性諸君スミマセンここでは載せないことにします苦笑

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クレイドル山のシャッター・チャンス

クレイドル記念

どうしても撮りたい写真があった

クレイドルマウンテンを背景にして、
その麓に広がるダブ・レイクとそこに映りこむ山々のリフレクションを
穏やかな光の中で切りとってみたかった

再び訪れたタスマニアの世界遺産「クレイドルマウンテン」

そこで何か月も夢見たシャッターチャンスを目の前に迎えた

そのときの少しの緊張感と、こみあげて止まらない嬉しさと言ったら・・

「10日に1日晴れる」といわれる同地域で 快晴無風のなか夕日を迎える――

それは忘れられない奇跡の瞬間だった

※フォトギャラリーに4枚追加

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ヒルクライム@【Mt.Wellington(マウント・ウェリントン)】

タスマニアの州都・ホバートは海と山々に囲まれた美しい街だ。
そんなホバートを麓に抱える山々の中のひとつに、ひときわ大きく目立つ山がある。

標高1270Mのどっしりとしたその威容は西に落ちる夕日を少しだけ早く遮り、
ホバートの街並みはその山の影を受け入れるように、毎日の夜を迎える。
文字通り人々の生活に大きな影を落とす山、それがマウント・ウェリントンだ。

マウント・ウェリントンは市民の憩いの場、そして観光名所として開かれた山でもある。
頂上まで舗装路が開通しており、立派な展望台からはホバートの街並みに加え、
右手に海岸線、左手に山々の連なりを見渡せる。
トレッキングコースも整備されており、short trackから1day trackまでさまざまだ。

(展望台からホバートを見渡す)
Mt.wellington lookout

*****

アクセスタウン:州都ホバート
所要時間:往復2-3時間(※自転車でのヒルクライム)
       往復5―6時間(※トレッキング)

以下、体験記――
マウント・ウェリントンのトレッキングコースは、[Fern Tree]というホバートから少し北の小さな集落から始まっているようだった。その集落まで自転車でせっせとのぼり、地元のカフェを尋ねると簡単なマップを入手できた。
さて登る準備をしようかと駐車場においた自転車に戻ると、何やら自転車の整備をしている人がちらほら・・話しかけてみると、このマウント・ウェリントンはヒルクライムの練習場所としても有名らしいのだ。
「そうだったのか。それなら・・」
自転車乗りとして、「自転車で登れるよ。」と言われて、やらないわけにはいかない。
バックパックは自転車の荷台に括りつけたまま、自転車にまたがり坂道を前にした。

荷物はフル装備のまま、行程の3分の1の地点にあるパーキングエリア「The Springs」まで漕ぎ抜き、そこに広々とした芝生エリアをみつけてテントを立て重い荷物を放り込み、頂点を目指した。

コース自体はゆるやかに標高をあげる舗装路。
我慢強く漕げば1270Mの頂点までの10kmを、ノンストップで駆け上がれる。
途中で道路沿いに湧き出す水に頭を突っ込んで飲み、
時折ユーカリの木々の向こうにホバートの街並みをジオラマのように見下ろした。
タスマニア南部だから夏でもそれほど気温は高くない。
まさにヒルクライムの理想のコースといってよかった。

さて、テントを立てた[The Springs]に戻ると、すぐ近くに別のテントが3張も立っていて驚いた。オーストラリア人のサイクリストと、車で旅行中だという若者3人組で、たまたま[the springs]の広々とした芝生エリアをみてテントを張ることにしたのだという。(この辺の思考回路が同じ人とは気が合う笑)
お互い握手をして名前を名乗り、夜を待って備え付けのBBQ台を囲った。
薪(天然)を放り込むとみるみる火が立ち上り、その夜は静かに ―時にはうるさく― キャンプファイヤーを囲んで星空を眺める、素晴らしい時間となった。これも自転車旅ならではの楽しみだろう。

※ちなみにトレッキングをする場合は
小集落[Fern Tree]から、もしくは中腹のパーキングエリア[The Springs]から数本のコースが伸びており、コース選択によって最大6-7時間から最短で数十分と幅がある。頂上付近だけを歩くコースもあるようだった。ホバートからFern Treeまではバスが出ているので便利だ。

リンク:wellington Park HP (公式。英語)

(頂上は奇岩でいっぱい)
Mt.wellington top

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