ンなアホな!マレーシア、売春宿のあふれる町①

んなアホな!
この日の出来事を思い返すたび、
どうしてもそう叫ばずにはいられない。

※※※※※

7月16日。
その日は190kmの長距離ライドを終えて、
目的の町Teluk Intanに夕方についたころにはヘトヘトだった。
さすがに体が重い。早いところベッドの確保をしたかった。

それでも目的地に着いたらいつもしているように、
まずメインストリート沿いに市内を自転車でまわって、ホテルのチェックをした。
結果、町の入り口に中級ホテル(おそらくRM100前後=約3000円)1件、
中心部に中華系の古いホテルを2件みつけた。
できれば予算の都合上、安い中華系の方がいい。
「~酒店」「~旅店」と書かれた古びた看板をみあげて、自転車を止めた。

そのホテルは2件とも一階部分は床屋や飯屋になっていて、
脇にある細く薄くらい階段を上った先の、2階以降がホテルになっている。
実は数日前にその手の中華系の宿に泊まったら
まんま連れ込み宿だった、という苦い(いや面白い?)経験をしていたけれど
「でも面白いし安ければ何でもいいか。」
そう思って、照明の無いきしむ階段を上っていった。

※※※※※

ピンクの照明が、開け放たれた各ドアから暗い通路に漏れている。
ドアの向こうでは艶めかしい下着姿の女性たちがイスやベッドにすわり、
通路を歩く男たちを誘っている...

値段を聞こうと気軽に上がった階段の先は
まさかまさかの、どこからみたって100%売春宿。
受付らしき机はあるけど人は座っていない。
暗い通路を、浅黒い肌をしたマレー系の男たちが歩き回って
ドアの向こうを物色していた。

予想しなかった光景につかの間動揺した。
けれど冷静になってみると、面白くってしょうがない。
なるほど、宿自体は出入り自由で女性と個別に交渉する仕組みか・・
観察もしたいけれど、しかし今はベッドの確保が最優先。
気をとりなおして退出、2件目の宿に入っていった。

※※※※

階段の先には丸々と肥ったおばちゃんが立っていたて目が合った。
その背景には、先ほどみたばかりのピンクな光景・・・
「またかよ!」
2件目もまったく同じ売春宿だった。
場違いなところに入り込んでしまった迷いネコを見て
売春宿のボスらしいおばちゃんは苦笑いだ。
「今日のベッドを探してるんだけど・・ここは違うようだね!?笑」
「ははは・・そうだね」
でもこのままじゃ、予算オーバーの中級ホテルしか残っていない。
会話の流れで聞いてみた。
「ほかに安宿しらない? 普通のがいいんだけど。」
「この道の先の町外れに一件あるよ。確か・・40リンギッドだ。」
「OK!ありがとう!」

売春宿のおばちゃんに宿を聞くのも変な気もするけど、
とにかく助かった。まだ見つけていない安宿があったらしい。
スマイルを返して売春宿をあとにした。

・・・②に続く。

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