(回想録) タイ入国とマッサージ体験

※7-8月のマレー半島縦断の回想録です

2011.07.21
マレーシアからタイ国境、そしてハジャイ・シティーへ――

シンガポールからマレーシアに入るときは、
モーターバイクの群れに囲まれての入国だった。
これは冗談抜きに死ぬような思いをしたのだが、
実は必死すぎて入国のスタンプを貰わずに国境の橋を走り抜けてしまっていた。
「これ、もしかして出国時に問題になるかな?」
少し心配していたけれど、
やはりというかタイとの国境で問題になってしまった。

「入国のスタンプが見当たらないけど?」
受け取ったパスポートをめくりながら、イミグレの係員が質問を投げてきた。
「あぁ、そうなんだ。入国時に誰もスタンプを押してくれなくて・・ね?」
苦し紛れの”人のせい作戦”に効果はなく、
キミちょっときなさい、と別の建物に案内されてしまった。
別の係員も出てきてすこし物々しい雰囲気。。。

雰囲気に負けじと、
シンガポールの出国スタンプはちゃんとあること、
橋を自転車で渡ったことを係員に伝えると、案外すんなり納得してくれた。
今度はちゃんと入国スタンプももらって、ようやっとタイに入国だ。
(結局この入国スタンプも15日ルールを知らなくてあとあと問題になるのだが・・)
****

国境から60キロ走って、タイ南部最大の都市ハジャイ(HAT YAI)に到着。
タイに入ったら”ご褒美”として古式マッサージなるものを受けようと決めていた。
適当なホテルにチェックインして身支度を整えてマッサージ店に向かう。
マッサージ店はたいてい大きめのホテルに併設されていると聞いてる。
街中の1件のホテルに目星をつけて入ってみた。

「2時間の古式マッサージコース」を選択(240バーツ=700円ってとこ)、
受付を済ませるとすぐに大部屋に案内された。

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部屋を一目見て、予想外の景色にたじろいだ。

そこには20人以上はいただろう、
大勢の若い女性がピンクの服を着て待機していて
怪しげな案内の男が寄ってきて「この中から選んでいいよ・・」と・・いうではないか。
部屋の雰囲気からしてイタダケナイ空気が漂っている。
うわ、しまった、こりゃ店を間違えたらしいぞ、と瞬時に気が付いたが支払いも済んでるしもう遅い。
こちらは古式マッサージとやらを受けてみたいだけでソンナ気は毛頭ないから、
「どう考えてもこの人となら間違った気は起こさないだろう」
そう思えるような(苦笑)、且つマッサージの上手そうな、
もっともご高齢のおばちゃんを選択してマッサージルームへ向かった。
(全体的にこのマレー半島の旅でこういうアクシデントが多かったのは、単に「安いとこ、安いトコ」・・と考えて動いていたからだ。。と思う)

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軽い肌着に着替えてベッドに寝そべる。マッサージが始まった。
・・・そして始まって10分たらずで凄まじく後悔した。
おばちゃんのマッサージ、い、い、痛いのなんの!!!
古くから伝わる技法か何か知らないけど、リラックスどころではない。
「これはマッサージではない、”拷問”だ」
何度も痛さをこらえてこぶしを握る2時間だった。
最後のほうで「スペシャルコース・・やる?」
なんて聞かれたが、こっちはそれどころではない。
筋肉痛になりそうな全身を引きずりながら
逃げるようにホテルを後にした。

自分へのご褒美のつもりのマッサージは、こうして残念な”拷問体験”になって
翌日の筋肉痛となって自転車旅に影響を与えてくれたのでした・・苦笑

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