シンガポールに到着です

子どものころ、近所のスウィミングスクールに通っていた。
水着に着替えるとドアをがらがらとあけて屋内プールへ移動する。
その扉を開ける瞬間がとても好きだった。
突然むわっとした空気が全身をまとい、湿度も温度も景色もまったく違う新しい世界へ入っていく
そんな瞬間がたまらなく好きだった。

ジェットスターJQ7便はメルボルンから7時間でシンガポールに到着した。
自分でも奇妙で可笑しいのだけど、タラップを降りたその瞬間、
幼いころのスウィミングスクールの扉をあけるあの感覚が、瞬時に頭の中を駆け巡った。
真冬の南半球から、常夏の東南アジアへ。。
この世界が切り替わる瞬間のうれしさを、いったいどう言葉で表現できるというだろう。

シンガポールの空港に着いたのは夜の8時ごろ。
自転車を組み立てていたら外は真っ暗になった。
ちょっと治安が心配だったけど、イーストコースト・パークウェイに沿って走り出す。
街灯に照らされたやしの木が並木になって先まで続いている。
そのむこうの公園で、地元の人がジョギングをしている。
若者のカップルがゆっくりと歩いている。
そんな流れてゆく景色をみて、この国は安全だと判断した。
遠く見えるシンガポール中心部は、
うす雲にかくれた三日月を背景に煌々と流線型の高層ビルが立ち並び
まるで未来にやってきたような思いに囚われた。
わずか30キロ弱の夜のサイクリングながら、なんてエキサイティングな経験だったろう。

※※※※

AUS$1=SIN$1.3(大体ね)。
物の値段も見た感じではオーストラリアと比べて3割引き。
ファッ○ン・エクスペンシブな(笑)国から来たので、格段に安くみえて、うれしくてたまらない。
しかしこのシンガポールでさえ、アジアの中では物価の高い国。
この先、いったいどこまで安くなるんだ!?
こりゃ、楽しみ楽しみ。

シンガポール「リトル・インディア」地域の、とあるバッパーより

それでは、また。

カテゴリー: 2011 東南アジア マレー半島 パーマリンク

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