壁も電気もガスもない暮らしを目指したい

不思議なもので、
壁と電気とガスのある文化的な生活を続けていると
壁も電気もガスもないテントでの暮らしがひどく恋しく感じられる。

何もかもがスイッチ一つで管理でき、風の音も雨の音も聞こえないアパートの快適な空間。
そこにいると、何か大切な”感覚”を奪われているような気がしてならない。

自転車&テントの旅は今後も定期的にやっていこう、と改めて思っている。
荷物一式すべてを積んで自転車をこぐときの、あの突き抜けるような興奮や緊張感。
それらは心と体に刺激を与え、ごちゃごちゃした思考をきれいさっぱりシンプルなものにしてくれるからだ。

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5月にテントの中で危ない目にあって
「やりたいことをやろう、英語を習得しよう、そのために留学をしよう」と決意をした。
その決意の影響で自転車旅をいったん止めることになったけれど、
それが逆に「今後の人生を通して自転車旅をやっていこう」という想いに繋がっていった。

そして今は8月。
このパースでの3ヵ月の中で、この2つの決意を叶えるにはどうすべきかを考えてきた。

ひとつに、数週間~1か月くらいの自転車旅を今後もやっていこうと思うのなら、
まとまった休みの極端に少ない日本で働くという選択肢は選べない。

2つめに、留学をするのであれば、そこで得たスキルをもって現地(海外)で働きたいと思うし、
現地で仕事を得られれば、「雇用」と「学歴」と「年齢(若さ)」と「英語力」が手に入ることになる。
・・・これはそのまま、移民の条件だ。だったら、永住権を目指していいのではないか。

留学して、仕事を得て、永住を目指す―― ..

死にかけて手にした想いはどんどん膨らんで
どうやら最低5-6年はかかる人生上のビッグ・プロジェクトになりそうだ。
もちろん努力の量が足りなければ今のままでは入学すらままならない。
やるべきことは山のようにあるけれど、
自転車旅で得た教訓の一つ、
“目的地がどんなに遠くとも、漕ぎ続ければ必ずたどり着く”――を信じて、
ペダルをこぎ続けていきたいとおもう。

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