コアラの森へ② (Great Ocean Road)

Koala1

コアラ! コアラ!! コアラだ!!
小高いユーカリの上のほう、
細い枝に座るように、何か大きな動物が眠っている。
木に近づいて、真下から見上げてみる。
おしりしか見えない。
けど、それは間違いなくコアラだ。
・・やった、ようやく会えたんだ!!
前回の記事のキャンプの2日後、ついに念願のご対面を果たすことになった。

******

前回の記事のキャンプサイトからそう遠くない町のそばに、有名なコアラの生息地があると聞いて自転車でやってきた。そこは海にそそぐ川の河口部のまわりに、小さな宿泊施設とカフェが1件あるだけの小さな集落だ。

カフェの前に自転車を停め、店の外で暇そうに煙草をふかしている初老の店員に声をかけた。
「こんにちは。コアラを見にきたんだけど、ここから歩いていくのと、自転車で行くのとどっちがいいだろう?」
初老の店員は笑顔こそないものの、人のよさそうな喋り方をする。
「ああ、それなら目の前にあるダートを歩いていくといい。(そう言って指をさす。)少し歩けば何頭か見れるだろうよ。自転車はここ(店の前)に置いていきな。」

おっちゃんの言うとおり自転車をおいてダートを歩いて登る。
頭上のユーカリは高いものの、心なしか葉っぱが少ないように思える。
でもまぁその分、木が高くても遠くまで見えてこちらとしては好都合だ。
・・コアラがいるとしたらどういう場所にいるのだろう?
木の先端?幹の下の方?もしかして湿気の多い谷部を好むとか?

あれこれ考えながら歩くこと・・・10分。
わずか10分で、なにげなく見上げていた先に、あっけなく野生のコアラは姿を見せたのだった。そのあとは、思いもよらないコアラのオンパレード。大げさに言えばユーカリ1本につきコアラ一頭という具合に、まさに”右も左も野生のコアラ”といううれしい悲鳴をあげることになった。
わずか1-2時間の散策で、全部で50頭は見れただろうか。
葉っぱが少ないのは、言ってみればここが彼らの生息地であるという証なのだろう。

彼らは夜行性で、一日のうち19時間は寝ているという(寝すぎでしょ!)。
だから必然的に寝ている姿ばかり目にするのだけど、
よく観察すると彼らの寝方は一頭一頭違っている。
ぎょうぎよく枝の分かれ目に座って枝に抱きつくように眠る――まさにイメージ通りの――コアラもいれば、「よくそれで寝れるよなぁ」と思わず感心・・というか笑ってしまうような、細い枝にうつぶせになって両手足はだらんとぶら下げて――だらしなく、そしてブサかわいく――眠っているようなコアラもたくさんいた。

300mmレンズですら撮影は苦労したものの、初めてのコアラとの遭遇を大いに楽しんで自転車のもとへ戻ったのだった。

Koala2

Koala3
たまに起きてるコアラも。うんしょ・・、うんしょっ、というへたくそな登り方をします笑

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2 Responses to コアラの森へ② (Great Ocean Road)

  1. yoko のコメント:

    ぬいぐるみみたい^^
    かっわいーー

    • chirujirou のコメント:

      はは、かわいいよね。
      一本の樹で食事が終わると、次の樹を求めて降りてくるんだよね。
      木の下でじっとしてると、目の前まで来てくれたよ笑
      かわいかったー:>

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