チェリーピッキングはやめだ!大陸サイクリング再開へ

「cherries have not riped yet,so we have 1 week off.sorry for that…」
(チェリーがまだ熟してないから明日から一週間お休みね。。)

1月12日、午前の仕事を終えて10分間のランチタイム。
ふと現れたファームのボスが放ったこんな一言がすべての始まりだった。

「一週間も待っていられない!」
周りの友人からしたら、ほとんど衝動的な行動に見えたかもしれない。
チェリーの仕事はその日で辞めてしまった。
そして1月14日にタスマニアのホバートを発ち、メルボルンから西へのサイクリングを再開することにしたのだった。

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本来であれば大人しく一週間待つのが賢い選択だ。
そうすれば仕事がまた始まり、シーズン終了まで3-4週間は続く。

しかしどうしても引っかかったのは「待つ」という姿勢だった。
年末年始にかけて、2011年(AUS1年目)の反省点と改善点を考えていた。
そこで見つけたものは、一言でいえば
「時間を自分に投資する意識の欠如」。
次の仕事まで1-2週間待機するのが当たり前というワーキングホリデーの世界にどっぷりつかったことで「時間」に対する意識が甘くなっていた。カンタンに言えば2011年は物事に対して受け身でいすぎたと言えるのだった。

残り10か月ちょっとしかない中で
大陸を自転車で一周すると言いながらフルーツが熟すのを待つため1週もゴミ箱へ捨てる・・・これは明らかな矛盾。
ほとんど衝動的とも取れるこの計画変更は、別のことばにすれば「2011年の姿勢との決別」とでも言えそうだ。

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central city BPで仲良くなった皆と別れてホバートを発った。
所用があってタスマニア北部にいったん移動し、
翌日の飛行機を待つべくキャンプサイトにテントを張った。

別れというのは、その直後よりも少しあとになってズッシリと響いてくる。
毎晩ビールや安ワインを片手に騒がしかった生活はにわかに過去になり、
テントの中で一人ラジオを聞いていると無性に心苦しい気持ちがこみあげてくるのだ。

それでもこの手の感情はじきに消えていく。
これからシドニーに再び戻るまで、ほとんどテント暮らしになる。
荒野に張ったテントの中、そこで包まれる絶対的な静寂と孤独の中でしか表現できない言葉や感情はきっとある。
オーストラリアにはそれを探しに来たのだ。

さあ、明日から再びサイクリスト――――気合い入れてこう。

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2 Responses to チェリーピッキングはやめだ!大陸サイクリング再開へ

  1. はむおじさん のコメント:

    それでこそ、ちるじろう!

    • chirujirou のコメント:

      どうも!!
      メルボルン⇔アデレード間もやっぱり暑い・・
      こっちは夏だよーはやくおいでー笑

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