ヴィンヤードで剪定仕事をしています

ネパール人の仕事の速さと言ったら、ない。

剪定の最初の一週間、わき目も振れず必死になってハサミを動かして枝を切っても
彼らの仕事量に追いつくことができず、苦しい思いをした。
剪定は重労働と聞いていたがその通りだ。
毎日ヘトヘトになりながらも帰宅後ベッドの上で改善点をあぶり出し、
2週間目からは最後尾ながらネパール人たちと肩を並べることができるようになった。
たかが木の剪定といえど、これは奥が深い。

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静かな海が見渡せる、広々とした丘に広がるヴィンヤード。
そこにあるちょっとした展望台から丘を覗くと、
1cmの誤差なくワイン用グレープの木々が一列に並び、
その列が数百数千連なって見渡す限りの景色を埋め尽くしている。
冬を中心に4か月もの間、30人ものワーカーが毎日働いてやっと剪定が終わる・・
そんなタスマニア東部の”広すぎる”ヴィンヤードで働いている。

タスマニアでは冬の間は「剪定仕事」があると聞いてはいたが、
この職を得たのはまったくの偶然だった。
タスマニア第二の都市ランセストンのバッパーで、
ルームメイトになった男がたまたま情報を持っていたのだ。
電話越しにトントン拍子に農場主との話はまとまり、
翌週からファーム所有のアコモデーション(一軒家のシェア)に移動し働くことになった。

剪定の内容は以下の通り。
まず男性陣が剪定ばさみ片手に、
伸びきった枝々―「枝」と言っても1m以上あり、ときに直径数㎝もの太さ―を根本から切り、
ツタが伸びてワイヤーに絡まったその枝々を、
“力技”で引きずり落とす。
そのあとを女性陣が追い、残った枝をワイヤーにきれいに結びなおしていく。
ヴィンヤードが冬季に必ずしなければならない作業だ。

冒頭で書いた最初の週は、
この”力技”の要領がわからずてこずった。
あまり強く引くと残すべき枝まで折れてしまうし、
かといってバカ丁寧にツタをハサミで切っているとあっという間に遅れてしまう。
結局2週間目に入って、ハサミの使用回数を抑え、ツタは極力気にせず2-3本枝を束ねて一気に引きずり落とすことで、効率アップを図ることができた。
あまり遅いとクビにされかねない雰囲気だったので、
はじめの2週間は久しぶりに必死になって働いた。
余裕のない日々だったけど、これもいい経験だ。

*****

このファームの剪定は時給制、少々低いが$14/h
一日7-8時間、週休1-2日。
多少の雨でも続行するから週500くらいは入る計算だ。
まぁワーホリメーカーが就ける仕事で
食品加工工場以外のファーム・ジョブとしては、
上出来な収入と言えるのではないかな。

オーストラリアでの資金収入の手段としてのファームジョブ。
今度一度まとめてUPしたいと思います。
今日はこんなところで・・!

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3 Responses to ヴィンヤードで剪定仕事をしています

  1. のコメント:

    お久しぶりです!

    その仕事、めちゃくちゃしんどいって聞きましたけど、大丈夫ですか?
    タスマニアはもう冬ですね。。

    僕は50日くらいのヨーロッパ旅行が終わるところです。
    3000キロ弱程度の距離を走って、24日に帰国して、また北海道にむかいます。
    あそこは今、ちょうどいい天気でしょう。(笑)

    みのるさんのご無事を祈ります。
    くれぐれもお大事に!

    • chirujirou のコメント:

      >金
      わぉーお久しぶりです~!コメントありがとう!
      50日間ヨーロッパ!? 3000k!?しかも次は日本!?
      すごいね、エキサイティングなニュースばかり@
      たしかに、7月~8月なら北海道は最高だと思いますよ!
      正直、うらやましい笑

      こっちはまだタスマニアにいる(汗)、
      確かにぶどうの剪定は体力仕事ですね・・。
      7月―8月はタイ・マレーシア・シンガポール2000キロ走って、
      そのあとオーストラリア一周旅の続きをやる予定です。

      キムさんもくれぐれもお大事に!Have Fun!!

  2. モンブラン 手帳 のコメント:

    それは並大抵の努力ではなく大変厳しい作業になります。作業にあたる者には、根気、情熱が必要になります。

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