①では山小屋アルバイトの応募方法について紹介した。
このページでは、実際にはどういった業務があって
どれくらいの収入が得られるのかを紹介していきたい。
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山小屋アルバイトって体力仕事ばかりじゃないの?!
と思われている方も多いかもしれないけれど、
それは半分正解、半分不正解だ。
①でも書いた通り、山小屋アルバイトとは
「山の上での民宿業・接客業」といっていい。
リゾートバイトという言葉が持つある種のゆるいイメージは最初から持たないほうがいいと思う。
慣れない高地で一日中接客業・・これを数か月やるのは正直体力的・精神的に大変だ。
具体的に、どんな仕事内容を一日の中でどうこなすのか・・
例として、シーズン真っ盛りのある一日のスケジュールを見てほしい。
04:10 起床
04:30 朝食準備
04:50 お客の朝食(50名×2回転)。配膳&片付け
06:10 布団たたみ
06:20 スタッフ朝食
07:10 布団続き、トイレや部屋の掃除など
08:00 全員でティータイム
08:45 2チームに分かれて休憩1.5Hずつ
*休憩班-散歩や読書や昼寝
*仕事班-キッチンにて客に飲み物や軽食・スタッフの昼食準備
12:00 スタッフ昼飯
13:00 2チームに分かれて休憩1.5Hずつ
*仕事班-夕食の仕込み(おコメ研ぎや野菜を切ったりの準備)。
16:40 お客の夕食開始(3回転、100名ちょい)
18:10 スタッフ夕食
19:10 開放!!夕日を眺めてテントに戻る。
起床時間はお客の入り次第。3時台もあれば6時台もあった。
仕事内容はだいたい上記のようなことを毎日こなしていたと思う。
そのほか、布団干しや登山道整備、石垣の積み直しなんて外作業も時々加わる。
最初に書いた体力面での”半分正解”の部分については、
これは標高が高ければ5-6月に「雪かき」があるし(これがきつい!)、
不足品がでれば急きょふもとまで「歩荷」(ボッカ=人力での荷揚げ)をしたり、ヘリでの荷揚げの日は荷物が置かれた地点から小屋まで荷物運びをしたりすることがある。
でも、体力に自信がなくても大丈夫だ。
「体力がないやつは即クビ!」なんてことにはまずならない(笑
けれど、少ない人数で仕事をまわす以上、
体力があるほうが何かと重宝されるだろう。
・・・少し厳しい面を正直に書いたけれど、
面白いスタッフたちと一緒に生活するのは楽しいし、
標高の高いところで毎日おいしい空気を吸って、朝日や夕日を眺め、
珍しい高山作物や動物に出会えるなんてのは
山小屋バイトでしか味わえない感動だろう。
短期でもいいし、もし1シーズンやればかけがえのない経験になるに違いない。
ちるじろう自身は、とても面白かったし、
きつい仕事もきついからこそいい経験になったと思っています。
もう一回やってもいいなぁ。
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さて、収入について。
①日給
「インクノット」などの山小屋バイトの総合サイトで見比べると分けるけれど、
日給はおおよそ6500円前後で設定している山小屋が多い。
食費を含めるかどうかも重要だ。
②休日
これは山小屋によってさまざま。
市や法人が経営している場合は法律上の?決められた休日を消化しなければならないので週1.5日くらい休日があるはず。
個人経営ならそれこそ千差万別、ちるじろうの働いた山小屋は決まった休日はなく、「取りたいときに申請してとる」方式だった。
③そのほか手当
通勤手当として一回分の往復交通費、
また夏季の大入り手当みたいなものも山小屋によって設定してある。
要確認だ。
これら①~③を踏まえて、
行きたい山小屋があれば一度募集のページを確認して計算してみれば、
だいたいの金額はでてくる。
ちるじろうの場合は、日給7300円で休日はなし、手当ありの条件で5か月働いたので、
7300円×30日×5か月+往復手当1万円+大入り手当数万円(忘れた汗) =・・・(内緒)
ただ、友人の結婚式があったり虫歯など病院にいく用事があったりと、なんだかんだで結構休日はとった。
さらには、ここから各種税金(市民税・年金・健康保険)をガツンと払わなければならないので、手取りで3ケタいったかな!?というような収入だった。
山小屋バイトの収入を当てにして旅の計画を立てる人もきっと大勢いると思う。
少しでも参考になればうれしいです。
(※未確認情報ながら、市や法人経営の山小屋で数か月働く場合は「臨時職員」での採用となるため、下山後にハローワークで申請すれば失業手当がかなりもらえる・・との情報あり。
試してないので要確認。情報求めます。)
すみませんですが、東京のホテル専門学校を2009年に卒業したもので、私も山小屋の仕事に興味を持っています.
私はネパール人で、現在ネパールにいます。私にとって、日本へ来て仕事をすること可能ですか。お返事よろしくお願いします。
マハルジャン サヌカジさん
はじめまして。
結論から言えば、日本語でのやりとりができるなら、「外国人であること」はそれほど障害にはならないのではと思います。
(僕が働いた山小屋のオーナーも、「以前はネパール人が働きにきていた」と言っていましたね。)
インクノットというHPで山小屋情報が手に入りますから、応募の時期(春ごろですね)になったら電話やメールをしてみるといいと思います。
ただ、ビザの問題については僕は初心者なので何とも言えません;。