山小屋アルバイト① 応募する

旅をしている人たちにとって、シーズンバイトで資金を増やしたいと考えた時、もっとも大きな選択肢のひとつとして挙げられるのが
「山小屋アルバイト」だろう。
日本に一時帰国して、夏の間だけ山で働いて資金を得ている人の話はよく耳にする。

ちるじろうが2010年度の山小屋バイトに応募する際、ほとんどの情報はネットから拾い集めた。
しかし、思っていた以上に具体的な情報が少なくてこずったので、
現時点で知りえた「山小屋バイト」の情報を書いておこうと思う。
興味ある方々の参考になれば幸いだ。

【山小屋バイトって?】
主に長野県や山梨県のアルプス山中に点在する山小屋に泊りこんで
接客業や小屋の管理をするアルバイト。
最近の山小屋は施設も充実しているところが多く
布団や清潔な便所、自家発電機による照明と暖房は当たり前、
山小屋は「山の上にあるペンション/旅館」と言い換えてもいいくらいだ。
食事も最近はヘリで荷揚げするので、なめてかかると予想外にイイものが出てくる。
つまり何のことはない、山小屋バイトとは「山の上での飲食業・民宿業」と言っていい。

それでも、はやり山域の不便な立地のため、基本的に作業はすべて人力。
荷物運び・雪かき・布団干し・・などなど、力仕事が多い。

朝は場合によっては早朝3-4時に起きて、
夜は遅くまで食事の準備・片づけがある。
おそらく時給に直せば、相当低いだろう(怖いからやらないが笑)。
山が好きだからちょっとバイトしてみたい・・とか、軽はずみな気持ちでは決してできない「仕事」と言える。

メリットは、これはもう「貯まる」の一言。
休みも少なく、標高の高い小屋ならばそうそう降りられない。
故に、ワンシーズンやりきれば相当貯まる。
たとえば一例を示すと、
日給6800円×25日×5か月間=・・・etc (むろん、ここから税金を納めるのだけど苦笑)

そしてやはり、休暇や休憩時間に山を歩くことができ、
朝日や夕日を眺めることができるのも大きな魅力と言えるだろう。

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【募集はいつから始まる?】
募集時期については、驚くほどネットに情報が少ないので、詳細に述べておきたい。

山小屋は早いところは5月中・下旬から営業が始まる。
この時期から始めたいのであれば、
2月までに電話して、履歴書を送るところまでやっておきたい。
3月だと、ちょっと遅いのではないだろうか?
(6月中旬から始まる白馬が、3月下旬には内定通知を送ってきたことから推測。)

また、次の営業開始の”波”は6月上・中旬。
この時期からが希望なら、
2月下旬~3月中旬ごろには電話&履歴書を送っておきたいところだ。

ただ、早ければいいわけでもない。
当然、雇い主はある程度応募者が揃うのを待ってから選考をするからだ。
ちるじろうも、履歴書を送った第一希望の小屋に、返事を確かめるべく3月中旬に電話をしたら
「(ほかの方から)履歴書が何枚かもう届いている。
もう少し集まってから決めたいから連絡を待っていて」と言っていた。

その次は、7月中からの短期募集。
ここからは、大学生の休みと重なるため募集が非常に多く、また応募者も多くなる。
意中のところでバイトがしたければ、
少しでも早く・そして長く働ける人材だとアピールするのが有効ではないだろうか。
募集要綱でも、7月上旬から働いてくれるとありがたい、というような文章をよく見かえる。

ちなみにちるじろうの場合、
3月上旬に2通ラブレター(履歴書と自己PR文のセット)を送り、
3月下旬に、「6月中旬から営業の山小屋」から内定を受け、
4月上旬に、「6月上旬から営業の山小屋」から内定を受けた。
(第一希望だった後者を選択)

 

【標高の高い山小屋で朝日を拝みたい・・の場合】
山小屋でバイトすると決めたとき、ちるじろうの最初の希望は、
「標高の高い山小屋で、5-10月の長期で働きたい」だった。
しかし今思うと、この希望は矛盾がある。

つまり、標高の高い山小屋に5月に行くならば、雪山経験が必要な場合が多くなり、
オーナーとしても、雪山経験や山小屋バイト経験がある者を欲しがるということだ。
(ちなみに、標高3000M級ともなれば6月まで残雪期)
ちるじろうが一番最初に電話した山小屋は標高が2600Mくらいのところだったが、
電話越しのオーナーの興味は「雪山経験があるか、ないか」に集中していた。
カンタンにいえば、雪かきで怪我をされては困る、というわけなのだ。
募集人数も少ないから、確実な戦力を求めているように感じた。

ただ、電話で聞いてみるのがやはり一番確実。
たとえばヘリが頻繁に飛ぶから雪上を歩くことは少ないから大丈夫とか、
交通の便がよく、ちかくまで道路があったりロープーウェイがあったりと
標高が高くとも、初心者OKの山小屋もあるからだ。

【有利なスキル】
・料理
料理ができると、とても役に立つと思う。
これまた山小屋によってまちまちだと思うが、
まかないを調理担当の職員が作ってくれるところと、バイトが日替わりなどで担当するところがある。
料理が得意な人は有利に働けるし、
逆を言えばまったく料理ができないひとはそれなりに苦労するかもしれない。
(ちるじろうはまったく汗。まぁ、覚えてやる、くらい前向きにとらえれてればいいと思う笑)

・英語
アルプスの山小屋は、意外なことに外国人の登山者も多い。
スタッフの誰もが英語をしゃべれるわけではないから、
英語や中国・韓国語がしゃべれれば結構有効活用できる。

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