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	<title>full life ―自転車で世界を旅する―</title>
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	<description>ペダルを漕いで、自らの世界を変えてゆこう―　オーストラリア編</description>
	<lastBuildDate>Sun, 20 May 2012 10:55:24 +0000</lastBuildDate>
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		<title>食肉工場で働く2012</title>
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		<pubDate>Fri, 18 May 2012 14:21:32 +0000</pubDate>
		<dc:creator>chirujirou</dc:creator>
				<category><![CDATA[6.パース編]]></category>

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		<description><![CDATA[※旧ブログ「ＭＡＮＵＫＡ」から加筆修正＆転載というかたちで、 山小屋アルバイトのころ(2010年)の記事をＵＰしました。 右側「カテゴリ」→「山小屋アルバイト」からどうぞ。 ＊＊＊＊＊ 偶然が重なって、いまだエスぺランス &#8230; <a href="http://chiru.upper.jp/archives/1346">Continue reading <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>※旧ブログ「ＭＡＮＵＫＡ」から加筆修正＆転載というかたちで、<br />
山小屋アルバイトのころ(2010年)の記事をＵＰしました。<br />
右側「カテゴリ」→「山小屋アルバイト」からどうぞ。</p>
<p>＊＊＊＊＊</p>
<p>偶然が重なって、いまだエスぺランスという町にいる。</p>
<p>命からがら逃げ込んだ安宿で、この町で仕事をしているという日本人の旅人に偶然会い、<br />
「仕事の空きがあるかボスに聞いてあげるよ」<br />
とボスに掛け合ってくれたその翌日から仕事を得て働くことになった。<br />
・・まったく、何がどう繋がっていくかなんてわからないもんだ。</p>
<p>体調さえよければ一日で通過したはずの小さな町で一ヵ月も滞在して、<br />
月-金の8時間労働というリーマンのような規則正しい生活をしている。<br />
つくづく、旅というのは不思議なものだと思う。</p>
<p>＊＊＊＊＊＊</p>
<p>その仕事というのは「食肉処理場(英語でabbattoir)」作業員。<br />
オーストラリアで初めての工場での仕事だ。</p>
<p>仕事をしていると、「いのちのたべかた」という映画が思い浮かんでくる。<br />
食肉処理場のベルトコンベアーに牛が運ばれてくるとスタンガンのようなもので気絶させられ、内臓をとられ、各部位に切り落とされ・・なんもかもが全自動で「生き物」が「食材」へとかわってゆく、その不気味なシーンがありありと思い浮かぶ。</p>
<p>いまの職場も、家畜たちが工場内に運ばれてきては、全自動ではないにせよ、作業員の手によって解体され、段ボールの山となってトラックに積まれて工場をでてゆく。<br />
工場内には大音量で流行りのポップ・ミュージックが垂れながれ、<br />
清潔で明るい室内はまるでショッピング・センターのような雰囲気だ。</p>
<p>ぼくらは毎日の食事で動物を&#8221;いただいている&#8221;&#8230;。<br />
こんなこと当たり前すぎる事実なのだけど、<br />
音楽ガンガンの中で八つ当たりのようにナイフをふるい肉を切り出すという、<br />
感謝もへったくれもない現場をみてしまうと、<br />
何かとらえきれない不安が心の片隅にたまってしまう。<br />
食材っていうのは、そんなに簡単に得ていいもんだろうか..？</p>
<p>ＮＺやオーストラリアで、羊や牛が牧草地で草をはむ姿をよく見かけたもんだ。それは緑と太陽あふれる穏やかな景色だ。<br />
でも、食肉処理場の吊るされた動物たちが脳裏に焼き付いた今、そんな景色もただ無邪気に感動することはもうできないのかもしれない。</p>
<p>＊＊＊＊</p>
<p>うっかり長居しているエスぺランス。<br />
ここは自分にとって、いろいろな意味で今後に大きなな影響を残しそうな経験をくれる町になりそうだ。</p>
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		<title>「やりたいことを、いますぐやろう」という決意</title>
		<link>http://chiru.upper.jp/archives/1332</link>
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		<pubDate>Fri, 11 May 2012 12:30:35 +0000</pubDate>
		<dc:creator>chirujirou</dc:creator>
				<category><![CDATA[6.パース編]]></category>

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		<description><![CDATA[思いもよらず前回の更新の反響が大きく、 余計な不安をあおってしまったのではと少し反省してます 5月4日にある出来事があってから、大きく考えが変わりました。 その出来事を順をおって細かく書こうかとも思い記事も作りましたが、 &#8230; <a href="http://chiru.upper.jp/archives/1332">Continue reading <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>思いもよらず前回の更新の反響が大きく、<br />
余計な不安をあおってしまったのではと少し反省してます</p>
<p>5月4日にある出来事があってから、大きく考えが変わりました。<br />
その出来事を順をおって細かく書こうかとも思い記事も作りましたが、やっぱり詳細は心の中にしまっておきます。ＵＰしてもいたずらに不安をあおるだけですしね。</p>
<p>それで新たにこの記事を書いているわけですが、ここでは出来事のあらましと「そのとき想ったこと」に焦点をあてたいと思います。</p>
<p>＊＊＊＊</p>
<p>&#8220;ナラボー越え&#8221;後から体調の悪さのためテントの中で療養をはじめて、<br />
その10日目でした。</p>
<p>5月4日、雨がふり気温が下がった夜のテントの中で、<br />
風邪のあとに併発した「ぜんそく」の発作が極めて悪化し、死にかかりました。<br />
27年間の人生で、「自分はもうすぐ死ぬ」と心の底から意識したのはこれが初めてです。</p>
<p>ぜんそくは極度に重篤になると、腕一本動かすだけでも呼吸が乱れ、空気を吸うことに全意識を集中しないと窒息してしまいます。<br />
ぜんそくの&#8221;波&#8221;が一番悪化した深夜、ほぼ呼吸ができずパニックになりかかりました。そのとき、忘れもしない、「死」が隣に座っていることを強烈に意識しました。</p>
<p>不思議なことに、そんな生死の堺のさなかにあって、<br />
「このまま死んで、やりたいことは全部やったのか」<br />
そんな疑問がふいに頭に浮かんできました。</p>
<p>その問いに対して瞬時に「やっておくべきだった」とまず思ったのは、<br />
「これまで出会った人にありがとうと一言あいさつしたかったなぁ」<br />
ということでした。であった人というのは、家族であり、友人であり、これまで付き合ってくれた女性でもあったろうと思います。こんな自分とかかわってくれありがとう、そう言いたい思いにかられました。</p>
<p>そして、次に思い浮かんだのが、これが自分でもちょっと不思議ですが<br />
「もっと英語をやっておけばよかったなぁ」でした。<br />
「自転車で世界を旅したい」「アウトドアをもっとやりたい」・・という、現在の最優先にしている事項よりも先に、「英語をちゃんと習得したかった」がきた・・・これは今一番やりたいことを自分はやっていると思っていた自分にとって、とてもショッキングなことでした。</p>
<p>＊＊＊＊＊</p>
<p>発作はそのあと丸２日かけて何とか動ける状態まで回復し、<br />
町にあったユースホステルに逃げ込んで、<br />
現在はほぼ体調が戻ったところです。</p>
<p>そして今、僕の頭をとらえて離さないのは、<br />
死にかけたときにやっておけばよかったと思ったことを真っ先にやりたい、ということです。言い換えれば、<br />
「今一番やりたいことを、いますぐやろう」<br />
ということ。<br />
やりたいことを後回しにする理由など、もう何ひとつない――<br />
そういう想いを胸に、今後どうするべきかを考えているところです。</p>
<p>＊＊＊＊＊</p>
<p>自転車は、パースに到着(つまりオーストラリア大陸横断達成)を機にいったん降りようと思います。自転車でのオーストラリア大陸一周の夢は、残念ながら未完の夢となりそうです(正直もともと時間的・金銭的に厳しかったこともあります)。そのあと予定していたユーラシア大陸横断も、届かないところにいってしまうかもしれません。</p>
<p>それでも、あきらめるわけではなく、これはあくまで「中断」です。<br />
これまで年配のサイクリストや旅人にたくさん会ってきました。<br />
自分も、彼らのように歳を重ねても情熱をもって海外を自転車で回れるような人間でありたい。自転車での海外周遊は若いときしかできないこと・・旅の前に持っていたこの固定観念はもうありません。これから人生をかけて、少しずつ海外を走っていこうと思っています。</p>
<p>そして、自転車旅の代わりになにをするか・・・<br />
もちろん「英語の習得」を最優先に動く、ということになりますが、<br />
具体的なことはまだここでは公表できません。<br />
パースに着いていろいろな人に相談して決めるべき類のことなので、公表は先になりそうですが、決まり次第お知らせしたいと思います。</p>
<p>＊＊＊＊＊</p>
<p>長くなりました。<br />
こういう内容の文章はこれで最後にしたいですね。<br />
また次からは、いつもの更新に戻しますから(まだパースまで1000キロ以上ありますし・・)、皆様これからもよろしくお願いします。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>ちょっとしたお知らせ。</title>
		<link>http://chiru.upper.jp/archives/1320</link>
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		<pubDate>Mon, 07 May 2012 06:25:46 +0000</pubDate>
		<dc:creator>chirujirou</dc:creator>
				<category><![CDATA[6.パース編]]></category>

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		<description><![CDATA[&#8220;ナラボー越え&#8221;から2週間たちましたが 実は、まだ越えてすぐの町エスぺランスにいます。 ええ、ほとんど動いていません、というか動けなかったのです。 この旅の中でも、いや人生上でみても大きな出来事が &#8230; <a href="http://chiru.upper.jp/archives/1320">Continue reading <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>&#8220;ナラボー越え&#8221;から2週間たちましたが<br />
実は、まだ越えてすぐの町エスぺランスにいます。<br />
ええ、ほとんど動いていません、というか動けなかったのです。</p>
<p>この旅の中でも、いや人生上でみても大きな出来事があって<br />
それを経験してしまった今、<br />
「このまま(何も変わらずに)旅を続けることはできない」<br />
と思うに至っています。</p>
<p>何かが大きく変わるかもしれないし、<br />
ひょっとしたら表面上は変わらないのかもしれない。<br />
でもおそらく前者でしょう。</p>
<p>急なので自分の中でもまだカタチになってません、<br />
具体的なことはこの場は何もお知らせできませんが<br />
日を改めて、今後の進むべき道と、<br />
思うに至った経緯をお知らせできればと思います。</p>
<p><a href="http://chiru.upper.jp/wp-content/uploads/P0120363_R.jpg"><img src="http://chiru.upper.jp/wp-content/uploads/P0120363_R.jpg" alt="いのちひかる" title="いのちひかる" width="358" height="269" class="aligncenter size-full wp-image-1321" /></a></p>
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		</item>
		<item>
		<title>水がくれた親切の心②　―ナラボー平原編最終話―</title>
		<link>http://chiru.upper.jp/archives/1313</link>
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		<pubDate>Wed, 02 May 2012 14:07:30 +0000</pubDate>
		<dc:creator>chirujirou</dc:creator>
				<category><![CDATA[6.パース編]]></category>

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		<description><![CDATA[①の続き――― ナラボー平原では、数えきれないほどの親切を受けてきた。 ①はそのほんの一例だ。ナラボー関係の記事を締めくくるにあたって、この「親切」について書き記しておきたい。 いったい何度、「ありがとう」という言葉を口 &#8230; <a href="http://chiru.upper.jp/archives/1313">Continue reading <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://chiru.upper.jp/archives/1306" title="水がくれた親切の心①　―ナラボー平原編最終話―" target="_blank">①</a>の続き―――</p>
<p>ナラボー平原では、数えきれないほどの親切を受けてきた。<br />
①はそのほんの一例だ。ナラボー関係の記事を締めくくるにあたって、この「親切」について書き記しておきたい。</p>
<p>いったい何度、「ありがとう」という言葉を口にしただろう？</p>
<p>たとえばレストエリアで休憩しているとき。かならず誰かがやってきては、「水は十分あるか？」と聞いてくれた。缶ジュースや野菜の差し入れまでいただいたこともある。</p>
<p>また、すれ違う車から受け取った応援は数知れない。<br />
多くのドライバーが車から手を出し親指を立てて「がんばれよ！」と合図を送り、クラクションを楽しげに鳴らして応援してくれた。あのロードトレインでさえ、まれに重低音のクラクションを派手に鳴らして、こちらを愉快な気分にしてくれた。<br />
多くの人が一人のサイクリストを気遣い、声をかけてくれた。<br />
道端でもらったその小さな心遣いには、感謝してもしきれない。</p>
<p>自転車でのナラボー平原横断は、過酷だ。<br />
1700キロのうち中心部の1200キロは町すらなく、太陽と空と草原以外なにもない空間を3週間走り続ける。視界に入る動物と言えば轢かれて最後を遂げたものばかり。会話もなく、暑さや風と闘いながらもくもくと走るだけのサイクリングはさながら”瞑想”であって、決して「楽しい」なんてもんじゃない。「殺伐」「過酷」・・そんな言葉こそしっくりくる。</p>
<p>けれど、自然が過酷であればあるほど、人間というのは他人に親切になる。<br />
助け合うのが当たり前の行為になる。<br />
1700キロの日々を思い返すにつけ、そう思わずにはいられない。<br />
ナラボー平原というのは、木１本すらないその平原の姿そのもののように、人が心にため込んだ余分な木々を払いのけ、その地平線をぐっと広げてくれる・・そんな場所なのかもしれない。</p>
<p>今にも落ちそうな夕日に追われ、くたくたになって走っているとき、その１キロは地獄のように長い。けれど、誰かの「水は十分ある？」というその一言が、次の1キロを１ｍにさえしてくれる。ナラボー平原での「親切」は、まさに水そのもののように、心身に深くしみ渡るものだった。</p>
<p><a href="http://chiru.upper.jp/wp-content/uploads/P0170533_R.jpg"><img src="http://chiru.upper.jp/wp-content/uploads/P0170533_R.jpg" alt="ナラボーサイクリング" title="ナラボーサイクリング" width="358" height="269" class="aligncenter size-full wp-image-1316" /></a></p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>水がくれた親切の心①　―ナラボー平原編最終話―</title>
		<link>http://chiru.upper.jp/archives/1306</link>
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		<pubDate>Mon, 30 Apr 2012 03:09:49 +0000</pubDate>
		<dc:creator>chirujirou</dc:creator>
				<category><![CDATA[6.パース編]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://chiru.upper.jp/?p=1306</guid>
		<description><![CDATA[「WATER!」 そのとき、水がまったく足りず、背中にそんな張り紙をして走っていた。 ナラボー平原突破まであと300キロ地点、いまだ大平原のど真ん中である。 誰か停まってくれ・・そう思いながら20キロも走ったころだったろ &#8230; <a href="http://chiru.upper.jp/archives/1306">Continue reading <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #ff0000;">「WATER!」</span></strong><br />
そのとき、水がまったく足りず、背中にそんな張り紙をして走っていた。<br />
ナラボー平原突破まであと300キロ地点、いまだ大平原のど真ん中である。<br />
誰か停まってくれ・・そう思いながら20キロも走ったころだったろうか、ようやく一台の車が砂埃を巻き上げながら僕の前で急停車した。<br />
「You are crazy guy…!!!」<br />
オージーのご夫妻が車から降りてくるなり苦笑いでそういった。手には500mlの水を2本持っている。ありがたい、助かった…。とっさに手を合わせ、感謝の言葉を述べながらそれを受け取る。次の補給ポイントまで150キロもあるのに水がまるで足りないという窮地に陥っていた中、それは感謝してもしきれない救援だった。</p>
<p>＊＊＊＊</p>
<p>やってはいけない水不足になぜ陥ったのか・・事の顛末はこうだ。</p>
<p>その日は、午前中にロードハウス(ガソスタ兼宿泊所)に到着。<br />
そこからは、40キロ先に大きなウォータータンクがあって水が補給でき、その先150キロは無補給エリアだという。予定としてはそのウォータータンクで水を積み、翌日夕方までに150キロ先までいこうと考えていた。ロードハウスで水を積まなかったのは、たとえ40キロでも、軽装で走って体力を温存したかったからだ。</p>
<p>ナラボー平原は町がない分、ハイウェイの所々に雨水をためるウォータータンクが設置されていて、誰でも好きに使っていいことになっている。問題はタンクがあっても水が切れていることがよくあるのだが、ロードハウスの従業員にそのことを尋ねると「あるよ」との返事。これまでの経験上でもどのタンクも水があったから、「大丈夫だろう」とタカをくくって出発した。</p>
<p>―――ところが、そう、これが無かったのだ。<br />
確かに立派なウォータータンクはあった、しかしその蛇口をひねった瞬間に自分が薄氷の上に立たされたことを理解した。回しても回してもカラカラという音しか出ない。すっかり青ざめてしまった。偶然その場にいた車のドライバーが多少の水を分けてくれたものの、この先150キロ分にはまるで足りそうにない。</p>
<p>「誰かから水を分けてもらわないと自分の身が危ない・・。」<br />
必死に頭をひねり、思い至ったのは「WATER!」と背中に張り紙をしながら走って車に助けを求めるという方法だった。これなら時間的ロスも少なくてすむ。いつかであったサイクリストが、似たようなことをしていたという話を聞いていたのが役立った。情報はなんでも集めておくもんだ。<br />
そうして運よく、冒頭のように一台の車が救いの手をさしのべてくれ、なんとか150キロ先まで行ける水を確保したのだった。</p>
<p>―――ながくなりそうなので、②に続く</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
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		<title>「死ぬまで20代」宣言</title>
		<link>http://chiru.upper.jp/archives/1295</link>
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		<pubDate>Sat, 28 Apr 2012 09:02:22 +0000</pubDate>
		<dc:creator>chirujirou</dc:creator>
				<category><![CDATA[6.パース編]]></category>

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		<description><![CDATA[最近顔の見えない記事が続いているから、ちょっと想いごとでも書いてみます。 ＊＊＊＊＊ オーストラリアを走っていて、これまで各国・老若男女、いろんなサイクリストに会ってきた。自転車だけじゃなく、車やバイクで世界中を旅してる &#8230; <a href="http://chiru.upper.jp/archives/1295">Continue reading <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>最近顔の見えない記事が続いているから、ちょっと想いごとでも書いてみます。</p>
<p>＊＊＊＊＊</p>
<p>オーストラリアを走っていて、これまで各国・老若男女、いろんなサイクリストに会ってきた。自転車だけじゃなく、車やバイクで世界中を旅してるような人ともずいぶんあって路上で立ち話をした。どちらかというと40代以上の旅人が多かったにもかかわらず、彼らと話し終わると必ず必ず思うことがあるのだった。</p>
<p>それは、この一言。</p>
<p>「若いなぁーーーー!!!」</p>
<p>年齢の話じゃない。若いのはその精神だ。<br />
面白いことを思いつき、それを人生レベルで実行している人は皆おそろしく精神が若々しいのだ。ここではそういう話をしてみたい。</p>
<p>先日通過したナラボー平原は面白い人間ばかりだった。<br />
世界周遊のサイクリスト・アルベルトやＮＺ人のマーティンはすでに紹介したけど、実は10人近いサイクリストに会っている。不思議なことだけど、ナラボーにいると「自転車で世界一周」は何にも珍しくない。この1700キロの直線上に3人もいたからだ。日本人のササキさんという&#8221;定年後サイクリスト&#8221;にも会った。この人は細い体とは裏腹に、日本で100キロマラソン参加を連発する鉄人だった。</p>
<p>彼らには２つの共通点がある。<br />
１つに、&#8221;面白いこと&#8221;に人生レベルで熱中するような人間は、たいてい雰囲気が似通っていることが多い。<br />
つまり、彼らは物腰が柔らかく、笑顔が多く、決して多弁ではないが目は常に興味深々といった様子で話をする。</p>
<p>型にはまらない、面白い生き方をしている人の本やドキュメンタリーＴＶ/映画にも、こういう雰囲気を備えた人が頻繁に登場する。ぱっと思い浮かぶのは、アラスカのカメラマンの故・星野道夫氏、カヌーイストの野田知佑氏、アルピニストの野口健氏、海洋写真家の水口博也氏・・数え挙げればキリがない。</p>
<p>２つめの共通点。これは面白いインタビューがあるので、それに代表してもらおう。</p>
<p>自転車に乗りながら聞いていた英会話ポッドキャスト「ナショナル・ジオグラフィック」のトーク番組でのインタビューだった。<br />
登場したのは、今年のアラスカの犬ぞり横断レースで優勝した男性。もう40代のおっさんなのだけど、インタビュアーの「若い人たちに交じってレースに参加することはどう思うか」というイジワルな質問に、彼はこう嬉々として答えたのだった。</p>
<p>「何言ってるのさ、俺はいつでも16歳のつもりで人生を楽しんでるよ。」</p>
<p>「若いときの情熱を持ち続けていたい」・・<br />
この類の人が必ず口にしている言葉だ。</p>
<p>＊＊＊＊＊＊</p>
<p>16歳は言い過ぎかもしれないけれど笑、<br />
自分も、ニュージーランドでの1年やこのオーストラリアでの1年半のサイクリングライフを通して、この犬ぞりの男と同じようなことを思うに至っている。<br />
それはつまり、</p>
<p>「死ぬまで20代の精神を持ち続けていたい」。</p>
<p>年齢は毎年増えてゆくけれど、それはやっぱりただの数字。<br />
年齢風を吹かせて変に達観することなく<br />
いつでもあぁしてみたい、こぉしてみたい、あれをやってみたいと<br />
アンテナにかかる&#8221;面白いこと&#8221;にいつでもわくわくしていたい。</p>
<p>そんな風に過ごせたら、きっと人生は面白いんだろう。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>大草原の夕立がくれたシャワー</title>
		<link>http://chiru.upper.jp/archives/1289</link>
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		<pubDate>Fri, 27 Apr 2012 07:06:42 +0000</pubDate>
		<dc:creator>chirujirou</dc:creator>
				<category><![CDATA[6.パース編]]></category>

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		<description><![CDATA[やはりはげしい雨になった。 待ってましたと、勢いよくテントの入り口をあけて外にでる。 衣服は身に着けていない。心配ない、ここは平原のど真ん中、どうせ誰もいやしない。 夕闇がせまる中、大粒の雨が体に弾けてバチバチと音を立て &#8230; <a href="http://chiru.upper.jp/archives/1289">Continue reading <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>やはりはげしい雨になった。<br />
待ってましたと、勢いよくテントの入り口をあけて外にでる。<br />
衣服は身に着けていない。心配ない、ここは平原のど真ん中、どうせ誰もいやしない。<br />
夕闇がせまる中、大粒の雨が体に弾けてバチバチと音を立てている。<br />
両手を広げて天を仰ぐ。今日の汗が流れてゆく。<br />
「なんて気持ちのいいシャワーだ――」<br />
“ナラボー平原越え”の終盤、それは大自然が最後にくれた粋な計らいだった。</p>
<p>遠く夕立が見えたのは16:30ごろ、ハイウェイ沿いの木々がまばらに生える空き地にテントを張り終えてしばらくたったころだ。それほど遠くない空の向こうに雨の帯がみえ、雷も光っている。どうやら風向きからしてこっちに来そうだ。</p>
<p>「・・シャワーが浴びれるじゃないか!!」<br />
自分でもおかしいのだけれどとっさに思ったのはそれだった。”ナラボー越え”の終盤とはいえ自転車の総重量はまだ50キロはある。100キロオーバーの走行が連日続き、シャワーなしのキャンプではつらい夜になりそうだった。夕立だろうがなんだろうが汗を流せるのは大歓迎だったのだ。</p>
<p>ところが、予想は外れてしまった。やってきたのは突風と砂嵐だったからだ。<br />
雨雲本体を取り巻いている強風が、カラカラの砂を巻きあげたのだ。あたりはあっという間に「一寸先は砂嵐」。まるで予想外だったからテント内にも砂が舞い込み、整頓していたはずの内部はまるで廃墟のようだ。しかしやがて雷鳴とともに待望の大雨となった。砂の嵐は押さえつけられ地面に戻り、本当の嵐が轟音とともにあたりを取り巻くのだった。</p>
<p>雷鳴と雨粒が地面をたたく音につつまれ天然のシャワーを浴びる。<br />
周囲はいまだ砂のにおいがたち込めている。<br />
夕闇の中で、うなり狂った風のつよさ、滝のような勢いの雨粒のつめたさ、そんなのを感じながら天を仰ぎみる――、それはクライマックスにふさわしい、五感の冴えわたる瞬間だった。</p>
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		<title>ハイウェイを走る&#8221;トンデモナイモノ&#8221;</title>
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		<pubDate>Thu, 26 Apr 2012 08:04:09 +0000</pubDate>
		<dc:creator>chirujirou</dc:creator>
				<category><![CDATA[6.パース編]]></category>

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		<description><![CDATA[オーストラリアのハイウェイには”トンデモナイモノ”が走っている。 そいつは自転車で大陸横断や一周を目指す者なら誰もが耳にする「サイクリストの脅威」だ。巨体のくせに時速100キロで走り、壁のような強風を連れてくる。「ボウン &#8230; <a href="http://chiru.upper.jp/archives/1282">Continue reading <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>オーストラリアのハイウェイには”トンデモナイモノ”が走っている。</p>
<p>そいつは自転車で大陸横断や一周を目指す者なら誰もが耳にする「サイクリストの脅威」だ。巨体のくせに時速100キロで走り、壁のような強風を連れてくる。「ボウンッ!!」と音がするほどのその風にバランスを崩して路肩に突き落とされた経験は一度や二度じゃぁない。接触して病院送りにされたサイクリストもいた。<br />
<a href="http://chiru.upper.jp/wp-content/uploads/P0190535_R-roadtrain.jpg"><img src="http://chiru.upper.jp/wp-content/uploads/P0190535_R-roadtrain.jpg" alt="ロードトレイン" title="ロードトレイン" width="356" height="266" class="aligncenter size-full wp-image-1283" /></a><br />
<em>(ロードトレインと記念撮影)</em></p>
<p>オーストラリアのハイウェイの名物。<br />
そいつの名は”ロード・トレイン”という。</p>
<p>大陸中に散らばる都市を結ぶ長距離専門のその大型トラックは、2－3両編成の貨物をかかえ地鳴りのような音を立てて走る。ロードトレインとは言い得て妙な名前だと思う。日本の田舎をはしる2-3両の電車よりよっぽどスピードも迫力もあって、まさにハイウェイを走る列車のようだ。フロントには必ず「ルー・バー」というカンガルーを轢くことを前提にした牢獄の扉のような強固なガードをつけ、弱者を避ける気などさらさらないと言った面構えをしている。もしそんなのが運悪く前と後ろから同時にやってきたら、サイクリストなどなすすべがない。</p>
<p>実は一度だけそんな状況になってしまったことがある。前後からくるロードトレインと自分が、横一列に並びそうになったのだ。そのとき、後ろのロードトレインはなんと1キロ以上も手前からクラクションをけたたましく鳴らし続け、<br />
「おい、そこの自転車、路肩に降りろ、俺は避けないぞ!!」<br />
といわんばかりに威嚇してきたのだった。まさに王者の風格である。</p>
<p>ところが、だ。<br />
ナラボー平原を走っていて、あるとき信じられない光景を目にした。<br />
そのロードトレインが路肩に急停車し、前方からくる何かに道を譲ったではないか。<br />
いったいなんなんだ、何が来るんだ・・・<br />
そうして地平線に身を乗り上げやってきたのは、「ザ・オーバーサイズ」という見たこともないトラックだった。<br />
そいつはその名の通り規格外の荷物を荷台に積んだトラックで、「OVER SIZE!!」と黄色い看板を掲げた先導車まで引きつれ、中央車線を完全にはみ出して、いやむしろほとんど2車線をつかって走るのだった。オーバーサイズこそ”ハイウェイ生態系のトップ”と言ってよさそうだ。すれ違う車はとまらざるを得ない。<br />
<a href="http://chiru.upper.jp/wp-content/uploads/754f431696c10f5e4fda12758361ea24.jpg"><img src="http://chiru.upper.jp/wp-content/uploads/754f431696c10f5e4fda12758361ea24.jpg" alt="オーバーサイズ" title="オーバーサイズ" width="375" height="280" class="aligncenter size-full wp-image-1284" /></a><br />
あるとき、先導車が前方に見えたので<br />
「・・またオーバーサイズがくる！」<br />
そう思って安全のため路肩に自転車を停めた。<br />
そうして見た光景が忘れられない。<br />
なんと地平線の向こうからやってきたのは、真っ二つにされた「家」だったのだ。<br />
つまりオーバーサイズが2台で、それぞれ家の左半分と右半分を運んでいたのだった。</p>
<p>ロードトレインに、それをさらに上回る規格外のオーバーサイズ・・。<br />
オーストラリアのハイウェイは、どうもサイクリストには優しい場所ではないようだ。</p>
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		<title>ある日のテント・ナイト ～絶壁と南十字星の夜～</title>
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		<pubDate>Mon, 23 Apr 2012 04:55:22 +0000</pubDate>
		<dc:creator>chirujirou</dc:creator>
				<category><![CDATA[6.パース編]]></category>

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		<description><![CDATA[　オレンジ色に変わろうとする夕日にせかされながらキャンプ地を探していた。オーストラリア大陸南西部にあるナラボー平原は東西に一直線にハイウェイがのび、西に向かって走ると左手には大海原、右手には見渡す限りの草原が広がる。その &#8230; <a href="http://chiru.upper.jp/archives/1272">Continue reading <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　オレンジ色に変わろうとする夕日にせかされながらキャンプ地を探していた。オーストラリア大陸南西部にあるナラボー平原は東西に一直線にハイウェイがのび、西に向かって走ると左手には大海原、右手には見渡す限りの草原が広がる。その日の走行が100キロを超えたころ、タイミングよく展望エリア(休憩所)のサインが見えて&#8221;チェックイン&#8221;する。</p>
<p>展望台の柵を越え、崖っぷちにテントを立てる。<br />
ナラボー平原と海の境は崖だ。高さ50m以上の断崖絶壁が100キロ以上にわたって延々と伸びている。その絶壁を目の前にキャンプができたらどんなにいいだろう、と思ったのだ。<br />
テントの中から入り口を開けると、絶壁の向こうに碧い海が丸い水平線をえがき、地図をみれば半径100km四方には民家すらない。<br />
「どうだ、これ以上のロケーションは地球上探したってそうそうあるまい――」<br />
残照のなか、満点をあげていい素晴らしいキャンプに気分が高まった。</p>
<p>　その夜、星をみるために外に出た。<br />
風はあるが思ったよりは寒くない。<br />
ロードハウス(ガソスタ)の明かりだろうか？背後にひろがる黒い地平線に、まるで淡いスイレンのように小さく光の花が咲いている。次のロードハウスは100キロも先のはず・・いったい何てところだろう。<br />
天の川は白くにごり、オリオン座や南十字星がその河の中に一際くっきりと見える。じっと見つめていると闇に吸い込まれそうになるほどだ。冷たく激しい星空と漆黒の大地にはさまれ、立ちすくむような孤独感と卑小感を覚える。が、そこには不思議なほど安心感がある。いだかれる、そう言ってもいいのかもしれない。</p>
<p>今夜は風がやみそうにない。いつもは夜になるとぱたりと止むのに。<br />
風がテントをたたく音を聞きながら寝袋に入り込む。<br />
風の音、闇の広がり、ひしめく星たち・・<br />
大自然のありのままの姿に畏怖を覚える――<br />
それはきっと、本当にいいキャンプの証に違いない。</p>
<p>※リンク<br />
「ある日のテント・ナイト」シリーズ①<br />
<a href="http://chiru.upper.jp/archives/346" title="野生動物のすぐそばで―ある日のテント・ナイト">野生動物のすぐそばで―ある日のテント・ナイト</a>(2011年1月)</p>
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		<title>ナラボー平原&#8211; 世界のアホウが集う場所</title>
		<link>http://chiru.upper.jp/archives/1264</link>
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		<pubDate>Fri, 20 Apr 2012 13:37:52 +0000</pubDate>
		<dc:creator>chirujirou</dc:creator>
				<category><![CDATA[6.パース編]]></category>

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		<description><![CDATA[「I can’t believe my eyes!!」(信じられない!!) 自転車をとめた瞬間にそんな言葉がでた。 その日、早朝のハイウェイのど真ん中で、2人のサイクリストが立ち話をしていたのである。西へ向けて走っていた &#8230; <a href="http://chiru.upper.jp/archives/1264">Continue reading <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>「I can’t believe my eyes!!」(信じられない!!)</p>
<p>自転車をとめた瞬間にそんな言葉がでた。<br />
その日、早朝のハイウェイのど真ん中で、2人のサイクリストが立ち話をしていたのである。西へ向けて走っていた俺はそこに乗り入れたかたちになった。たまたま1700キロものハイウェイでサイクリストが同時に3人交錯する――そんな偶然が起こりうるのだろうか。</p>
<p>スコットランド人のアルベルト、45歳。ヨーロッパ、ユーラシアを横断してオーストラリアに入り、ダーウィン→シドニーを走行中という。次は南米に行くんだそうだ。もう一人はニュージーランド人のマーティン。パースに向かって走るリカンベント乗り(寝そべるような形で漕ぐ3輪の自転車)のおっちゃんだ。２人とも40を超える年なのに、人柄もやっていることも恐ろしく若い。<br />
10分ほどギアやパーツ談義に花を咲かせると、お互いの健闘を祈りみな再び走り出した。</p>
<p>変なヤツはいくらでもいるもんだ――ペダルを快調に踏み込みながら、つくづくそう思う。<br />
それまでにもこのナラボー平原で3人のサイクリストと会っている。(追記：結局ナラボー横断では10人近いサイクリストと会った。) ある中年の男は、パースから出発してタスマニアに住む息子に会いに行く途中(!!) と言うのだった。<br />
また彼らの情報によると、3人乗りのタンデム(2-3人乗りの長い自転車)や、はたまたスケートボードで横断しようとしているヤツもいるという。そういえば、ジョギングで大陸横断の男がいたのも思い出す。(<a href="http://chiru.upper.jp/archives/1246" title="ジョギングで大陸横断の男と出会う" target="_blank">前記事参照</a>)。</p>
<p>サイクリング(リカンベント、タンデム)、ジョギング、スケートボード・・<br />
ナラボー平原というのは、どうやら世界中のアホゥたちが思いつく限りのあらゆる手段で走りに来ている場所のようである。<br />
次はどんな変なやつに会えるだろうか――ナラボー平原、いやオーストラリア大陸はこれだから面白いのだ。</p>
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